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★タイトル (CKG ) 99/ 7/10 21:52 ( 53)
★さようならお母さん ヨウジ
★内容
病院で担当医に聞かれたので延命治療をやる意向を伝えたのだが
無視されその翌朝、母は死んでしまった。
肺炎でずっと38度前後の熱が続いていて
前日私が行った時には確かに酸素マスクを付けられ
他の病室へ移動するところだった母だったが
それでも声を出し出し苦しそうにしながらも力強い呼吸をしていた。
延命治療を受け当然助かるものと思っていた。
ところがそれ以上の手当ては何もされなかったことが後で分かった。
翌朝、突然電話があり、慌てて病院へ行くと
ペッドの上の母は心臓マッサージをされているところだった。
計器を見ると脈拍、血圧とも0を表示していた。
しばらくして脈拍が75位に戻り、血圧も140位に回復したが
やがてまた0に戻った。
また、激しく心臓マッサージをされたが
二度と元には戻らなかった。
酸素マスクを外されるともう母は大きく口を空けたままになった。
その直後私は医師に向かって抗議した。
どうして延命治療をしてくれなかったのだと。
昨日のあの時点ですぐに行なえば助かったのにと。
看護婦が「どうも済みません」と言っただけで
医師は無言のままだった。
私は納得の行かないまま
退院準備のため家へ引き返すよりなかった。
午前7時23分
まる1年入院していた母はとうとう帰らぬ人となった。
意識の戻らない母のことはずっと前から諦めてはいたが、
いざ本当の死を目の前にしたら
悲しさ寂しさが込み上げてきた。
もう、私には父も母も
それから慕ってくれる兄弟も
誰もいなくなったのだと。
精神的にだけでなく
肉体的にも自分が完全に孤独になったのだと。
これからは別れだけになる人生だから余計に寂しかった。
さようならお母さん。
これまでずっと優しくしてくれて有難う。
さようならお母さん。
今度は天国で逢おうね。
ヨウジ
P.S.これまで妻と母と私の3人の収入による共同生活だったから
どうにか生活が成り立っていた。
ところが突然母が死んでしまったので
十数万円の収入減になってしまった。
残るは妻の十数万円の収入だけになった。
私の仕事による収入はなきに等しいので
これからは十数万円の収入で一家4人が暮らす羽目になってしまった。
私の仕事は努力して努力して苦労して苦労して作っても
不景気でこの半年以上は日収1000円位にしかならず、
経費を引くと0かマイナス。