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★タイトル (CKG ) 98/11/12 13: 6 ( 43)
@コラムbP1 商品券は本当は有難くない ヨウジ
★内容
商品券が有難いとは言っても
それはこのままでは
商品券がないよりある方が増しという意味であって
政策として歓迎しているわけではありません。
昨春に消費税率が3%から5%に引き上げられてから
回復し掛かっていた景気が再び悪化し始め
これが株式市場や為替市場で何倍にも増幅され
莫大な不良債券を生み出し
多くの企業倒産を引き起こしました。
もしこのことが解った今年初めに
速やかに消費税率を引き下げていたら
消費不況や
更に市場で叩かれ急激な円安や株価の急落を招き
デフレ・スパイラルに落ち込むというような
深刻な状況までには悪化しなかったはずです。
そういう状況下で営んでいた私のシェアウェアも
今春より極端に売上が落ち込み始め
今年1月から10月までの売上は
前年比−37.2%まで落ち込んでしまいました。
そして更に下降線を辿っているため
年末までには更に落ち込むことが予想されます。
だから来春の僅かな商品券より
今春速やかに消費税率を引き下げて
より早く景気回復の軌道に乗せて貰っていた方が
何倍も良かったか解りません。
これが企業だったらとっくに倒産しています。
個人でやっていて
大事な蓄えを取り崩しながらやっているからこそ
続けられているのです。
商品券により売上不振によるマイナス分の何分の1かが戻るだけです。
世の中のあらゆる企業が私と同じだと思います。
この間何万件という会社が倒産したり赤字企業が増えたり
日本全国の自治体に莫大な財政赤字が増えたり等々
計り知れない経済的損失を被りました。
だから本当は商品券は有難くありません。
政府がもっと現実を観て
臨機応変に対応してくれた方が何倍も有難かったか解りません。
ヨウジ
P.S.私の済んでいる東京都も何千億円もの財政赤字で破産寸前!