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★タイトル (CKG ) 98/11/11 11:49 ( 33)
◎人類の未来に暗雲 ヨウジ
★内容
地球温暖化防止ブエノスアイレス会議は難航しているようで
人類の未来には暗雲が垂れこめているという表現がピッタリだと思います。
何と言っても京都会議で決めた削減目標に
排出権取引が認められているところに最大の問題があると思います。
この制度は大排出国の規制を逃れる抜け道になることはあっても
地球温暖化防止には何の役にも立たないものだからです。
京都で決めたEU−8%、アメリカ−7%、日本−6%、カナダ−6%、
ロシア0%、豪州+8%等々の削減目標は
一見厳しく立派なものと受け取れます。
しかし、実際は大排出国がCO2 が増えるはずのない国から
排出する権利を金で買い取り
自国は碌に削減努力もせずに使いたい放題のエネルギーを使おうとするもので
規制逃れを正当化する手段となるだけのものだからです。
それからこの制度が認められたために
問題が複雑化し今後の会議の進行が困難となりましたし
また、今後の削減予測も難しくなりました。
経済一辺倒で良識のない国がある現実では
むしろ、削減目標はもっと低くても良いから
排出権取引など認めない方が良かったと思います。
この問題には元々先進国間や先進国と途上国間との対立関係がありましたが
中でもこの排出権取引の問題が最大のネックとなっていると思います。
会議の収拾は極めて難しいし
また収拾してもいい加減な取り決めとなる可能性が高いと思います。
今後に起こる異常現象と深刻な惨状だけが
これらの人々に警告を与えることになると思います。
しかし、これにより改心されるとは限りません。
被害が拡大し大自然から矯正されるまで
これらの人々は何もしないかも知れません。
残念ながらこれが人類の現状です。
ヨウジ