AWC 三宮晴樹とその友人達(25)           ハロルド


        
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★タイトル (GSA     )  98/ 5/ 7   0:31  ( 26)
三宮晴樹とその友人達(25)           ハロルド
★内容
 連休あけの日、学校へ行く途中で善三は郁太郎に声をかけた。
「何か元気なさそうだね」
「何でわかった?」
「それは・・・何となく勘で」善三は郁太郎の目の下のくまを見ながら言った。
「いろいろ常人にはわからない悩みがあるんだよ」
「どんな悩みかなあ?」善三は考え込んだ。「まさか連休が終わって学校へ行くの
が憂鬱だなんて言うんじゃ当たり前すぎるし・・・」
 善三は考えながら郁太郎の方を見た。そしてその驚いた表情に気付いた。
「連休が終わって学校へ行くのが憂鬱だったのか」善三は悟った。
「長いと思ったゴールデンウィークもあっというまだったよ」郁太郎は溜息をつい
た。「おまけに連休が飛び石だったせいで長く休んだ気がしねえよ」
「でもまあ」善三は言った。「飛び石連休を避ける為に、祝祭日をずらして三連休
を増やそうっていう法律が出来そうだから、これからはゴールデンウィーク以外に
も連休が増えそうだけど」
「祝日をずらす!? それはちょっと駄目だろう」郁太郎は驚いて言った。
 善三は郁太郎の意外な反応に驚いた。
「確かに敬老の日なんかはずらすのが嫌だ、というお年寄りもいるんだ。やはり郁
太も伝統を大事にしたいという考え方なのかい?」
「そりゃそうだよ」郁太郎は言った。「やはり伝統は大事にしなきゃ。今まで慣れ
親しんだ記念日をずらすなんて、そりゃその人達に失礼だよ」
「へえー」
 善三は郁太郎を見直した。
「祝祭日をずらして三連休を増やすなんて発想が貧弱なんだよ。ずらすんじゃなく
て、祝祭日を新たに設けて三連休を増やさなきゃ」
 善三は買い被ったことを後悔した。
                                                              (98/05/05)




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