#4396/7701 連載
★タイトル (PFM ) 95/ 6/22 21:14 ( 72)
【地球環境】#142 熱帯雨林の詳説>ガネシャさん Mary
★内容
>細田さん宛の文書を読んでみました。> Maryさん ガネシャ
>★内容
> >>【地球環境】熱帯雨林と酸素の起源 細田
> >>★内容
> >>「熱帯雨林」って
> >>昔(太古)からあったのかなぁ…。今の植生になったのは比較的
> >>(地質学的年代では)最近じゃないかと…。
> >
> > #9847で「仮に森林がパーセンテージで酸素を0.03%引き上げる
> >力を持っているとしたら、これは森林が酸素供給に大きな役割を果たし
> >ているということを意味します。」は具体的にはこういう意味です。
> > まず、この「森林」は「植物」に変えましょう。この0.03%は1
> >年間の酸素の生産量と考えたのです。それで酸素の消費量も年間
> >0.03%と仮定します。すると3333年で全ての酸素を使い切って
> >しまいます。ところが植物からの補給がありますから地球の全酸素が入
> >れ換えられたことになります。よって「今ある酸素の半分近くは熱帯雨
> >林で作り出されたものなのです。」になるわけです。
>なんか変ですね。
>植物が地球上の酸素を生産していると仮定すると、それは酸素の半分が熱帯雨林
>で生産された事になる。
>変ですね。
>仮定が結論になっているようです。
>それから、0.03%がなぜ酸素1年間の生産量と考えられるのでしょうか。
>なぜ消費量も0.03%になるのでしょうか。
>3333年はどこから出てきたのでしょうか。
ここの話は、まず「今ある酸素の半分近くは熱帯雨林で作り出された
ものなのです。」という結論(結果)があるところから出発しています。
それに対して細田さんが#9784「熱帯雨林は酸素を作らない」で
>えーと、もともと0.03%しかない二酸化炭素をもとには、緑がどんなにが
>んばっても20.93%の酸素を20.96%にすることしかできないような
>気もするんですけど…化学にはあまりくわしくないので、「現在大気中に含ま
>れる酸素の半分近く」(約10.5%?)を「熱帯雨林森(ママ)で作り出」して
>いる(Maryさんの発言#9679より)ということがあるようでしたら、
>どなたか、どうやってそのようなことが可能なのかを教えていただきたいもの
>ですが…。
と言われたので、それに対する説明をしたものに対して更に詳細な説明
を加えたものです。では、更に詳細な説明を加えます。
まず、地球上の全植物の1年間の酸素供給量を20.93%の酸素の
0.03%だと仮定します。また、動物等による酸素消費量も0.03
%と仮定します。そうすると100/0.03=3333年で全酸素が
入れ換えられることになります。よって「現在大気中に含まれる酸素の
半分近くは熱帯雨林で作り出されたものなのです」と言えるわけです。
従って、これは細田さんの「えーと、もともと0.03%しかない二酸
化炭素をもとには、緑がどんなにがんばっても20.93%の酸素を
20.96%にすることしかできないような気もするんですけど…」の
疑問の答えになったわけです。
> >>ということではなくて、熱帯雨林もそれなりに成熟した森林も、酸素と二酸化
> >>炭素のバランスはプラス・マイナス・ゼロらしい、です。
> >
> > 確かに合成と分解が同じでないと自然界のバランスが取れませんが、
> >それは動物側の分解も含めてです。微生物や動物の呼吸による分解です
> >ね。植物自体では合成の方が分解より多いですから、植物は動物に比べ
> >非常に長生きします。だから、酸素についても供給源となっているわけ
> >ですね。
>多分これは、
>「熱帯雨林」という生態系内での酸素、二酸化炭素のバランスはとれているため、
>そこで発生した余剰な酸素というものは存在しない、よって植物がほとんどない
>ような都会などに酸素は供給されないのでは?
>ということを意味しているのだと思いますよ。> Maryさん
いえ、植物は生命力が強く全体としても合成が分解を上回っています。
ですけれど人間の存在の分までの合成力には足りないのです。だから炭
酸ガス濃度が上昇して酸素濃度は低下しているわけです。人間の呼吸以
外の文化的営みが生態系のバランスを崩しているのです。
Mary(マリア)