AWC エッセイ》私はこう考える(1)           F Clef


        
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★タイトル (BKM     )  95/ 6/15   2:35  ( 77)
エッセイ》私はこう考える(1)           F Clef
★内容
さて、今回から日常において私がふと思った事を連載という形で書
き綴って行きたいと思う。まずは最近大いに反響を呼んでいる、地
球環境問題について。

地球環境問題というのは、非常に複雑な要素を含み、解決が難しい
問題であると思う。このままでは、人間が生きて行くのも困難にな
る事は目に見えているが、これといった打開策は未だ無いと言って
良いだろう。

以下に、以前私がMaryさんへ当てたメールの一部を紹介しよう。

 》現在の地球の環境は(環境という言葉自体、すでに人間、若しくは
 》他の生物のための言葉であって、地球そのもののための言葉では無
 》いと思いますが)人間を許容できる限界に来ている事は確かです。
 》いえ、すでに越えているでしょう。これを打開する方法を考える事
 》は非常に難しいです。利益追求の経済構造は産業構造や消費スタイ
 》ルを使い捨て型へと変えていきました。その意味でMaryさんの
 》おっしゃっている事は的を得ています。しかし、だからといって簡
 》単にその構造を変えられないのも事実です。それは急激に行うと、
 》経済の混乱を招くだろうからです。不況や貧富の差を生まずにこれ
 》を行う事は難しいでしょう。加えて国際的に協力する事が簡単では
 》ありません。それはMaryさんがFREEボードでネダさんやガ
 》ネシャさんとやりとりして、充分に分かっているはずです。人はそ
 》れぞれに異なる考え方を持ち、利害関係を持つからです。各国は自
 》分達の国が不利益になるような事には協力できません。例えそれが
 》長い目で見れば全体を、自分達を救う事になろうとも、そのために
 》今、国民が失業やその他の混乱で迷惑を被るのであれば、今の安定
 》を望むに違いないのです。政治家、政治家と言いますが、彼らは彼
 》らなりの苦労を抱えているのです。つまり、Maryさんのように
 》訴える者もいれば、それではうちが損害を被ると反対する企業もあ
 》り、どうすれば出来るだけ円満に事が運ぶのか、頭を悩ますのです。
 》Maryさんはここで反対する企業がいけないと思うかも知れませ
 》ん。しかし、その企業の利益が下がると困る中・小・零細企業もあ
 》るのです。彼らはいつ、そういった大きな企業から首をきられるか
 》分からないのですから。
 》また、新たにエコロジー基準を設けて(この基準も設定は非常に難
 》しいですよ)これに合わせるよう法などで強制したとして、これら
 》に合わせた設備を整えるのにどれだけの資金が必要な事か。特に規
 》制が強くなればなるほど。果たしてこれに零細企業は耐えられるで
 》しょうか。国が補助すれば。その元金はどこから?消費税?
 》次から次へと深く掘り下げれば掘り下げるほど、問題は複雑になっ
 》ていきます。
 》では、こうした環境破壊が急速に進んだ原因である工業を止め、み
 》な農耕時代の暮らしに戻ればいいのでしょうか。それは無理ですね。
 》人間は進みはしても戻る事は出来ないですから。人口は増大し、エ
 》ネルギー消費量は上昇して行くでしょう。これを打開する方法は現
 》在の所、ありません。限りある資源をいくら大事に使ったところで
 》いずれは無くなってしまいます。
 》僕自身は人間が滅んでしまうとしたら、それは残念な事だと思いま
 》す。しかし、滅ぶ事自身は仕方が無い事でもあると思っています。
 》かつて恐竜が滅んだ様に、大繁栄した種はいずれ次の種へバトンを
 》渡さなければなりません。それもまた、人間の進む道の一つでしょ
 》う。
 》ただ、新たなエネルギー源や無尽蔵に近い資源を発見できたら、そ
 》して増大する人口をどうにかして許容しうる領域を得る事が出来た
 》ら、(これについては宇宙に求めるというのが一般的ですね)話は
 》変わってくるでしょう。
 》
 》@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 》
 》ただ、生きている限り、生きる努力を止めてはいけないでしょうね。
 》諦めたら、一体何のために生まれてきたのか意味が無いですから。
 》人間が地球上に生まれた生物の一つである以上、他の生物同様、必
 》死で生きねばなりません。それ故に僕は革新的な技術の発展、科学
 》の発見を期待して止みません。

補足しておくと、日本の政治家に限らず、多くの政治家は自分の野
心や欲のために行動する時勢ではあるが、上記にある様な政治家の
苦悩は無きにしもあらずであろうと、私は考えている。

この辺は良心的に考えるか、クールに評価するかで、意見の変わる
ところであろう。

断っておくが、Maryさんへの嫌がらせ的な意図は全く無い。
これは私の所見を述べたくて引用したものである。
では次回まで。
                 COPY RIGHT BY F Clef




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