AWC 掲示板(BBS)最高傑作集81


        
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★タイトル (KCF     )  94/ 6/ 5   1:13  (177)
掲示板(BBS)最高傑作集81
★内容

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かゆみ  [6/5]
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 人間の体の中には、異常にかゆくなる部分があります。
 まずは、背中がそうです。背中というのは、体の中で唯一手の届かないところ
でもあります。
 皆さんの中には、右手を上から、左手を下から背中に回し、両手の指先を合わ
せることができるという、関節の非常に柔らかな人がいるかもしれません。確か
に、こういう人でしたら、背中のどの部位にでも指先をもっていくことができる
でしょう。
 しかし、かなり無理をして背中に手を回しているので、肩や腕が相当痛いだろ
うし、手がやっと届くという程度では、爪をかゆい部位に垂直に立てて思う存分
ボリボリと掻くことなど絶対に不可能です。ですから、かゆくても満足に掻けな
いのです。
 それでも、中には、「背中がかゆくて、もう我慢できん!」と叫んで、手をか
ゆい部分に強引にもっていき、血が出るどころか、背骨が顔を出すまで背中を掻
きまくってしまう人もいます。
 これに対し、「そんなことをしたら、背中が痛いんじゃないの?」と思うかも
しれませんが、大丈夫です。背中を掻きまくっている人は、背中に手を強引にも
っていった時には既に肩の関節をはずしていますので、その激痛に気を取られ、
背中の痛みなどに構っていられないからです。
 まあ、これは極端な例かもしれませんが、とにかく背中は掻きづらい部位なの
です。

 かゆさの程度としては、頭だろうが、体だろうが、手だろうが、足だろうが、
背中とたいして変わりません。しかし、この中では背中が一番かゆく感じます。
理由は、前の段落を読んだ人ならもうお分かりだと思います。
 かゆいところは、掻かないと、どんどんとかゆさが増していきます。何もしな
いでかゆみが緩和される、あるいはかゆみがまったくなくなるということは絶対
にありません。
 そうです。背中というのは、満足に掻くことができないため、体の中で最もか
ゆいと感じる部位になってしまっているのです。
 顔や手だって、かゆい時に掻かなかれば、我慢できないほどかゆくなります。
ところが、顔や手は、かゆいと感じた瞬間に、無意識に、あるいは意識的に手で
ボリボリと掻いているのです。体や足もまったく同じです。
 以上の説明で、皆さんは、体の特定の部位だけが特別かゆく感じるなどという
ことは間違いであることが分かったと思います。


 背中を掻くのに、「孫の手(背中掻き棒)」という道具があります。先端がカ
ーブしている長さ50センチくらいの棒切れですが、非常に便利なものです。手
に持つほうの端には、ゴルフボールのような硬いスポンジがついているものもあ
ります。これで背中を叩き、背中の「凝り」を解消します。
 孫の手を背中にあて、ぼりぼりと掻けば、かゆみなんていっぺんで吹き飛びま
す。ところが、これを普段持ち歩いているという人はほとんどいません。ですか
ら、外出先で背中がかゆくなった場合、非常に苦労するのです。
 孫の手を持っていない時に背中がかゆくなったら、ほとんどの人は、背中を何
かに擦りつけています。椅子の背もたれの縁、机の角、ドアのノブなどがよく使
われます。
 擦るために背中を当てる部分は、やはり、鋭角であるほうがいいのです。壁や
地面などの平らなところ、あるいは、和式便器の「金隠し」といった丸みのある
の部分ではかゆみは思うように消え去りません。
 それでも、近くに鋭角の物がない場合は、そういったところを使うしかありま
せん。
 壁や地面に背中を擦りつけているときに他人に見られた場合は、かなり恥ずか
しいものです。しかし、便器の「金隠し」に背中を押し当てていた場合、見られ
たときの恥ずかしさは、その比ではありません。
 ですから、たとえ用を足さないとしても、トイレの鍵はしっかりと掛けておく
べきです。
 もし、鍵を掛けておかなかった場合は、当然、あなたが便器の「金隠し」に背
中を擦りつけているときに何者かがノックもせずにトイレに入ってくるはずです。
そうなると、その人は、あなたが便器の上に仰向けに倒れていると勘違いして絶
句し、すぐにトイレを飛び出し、110番してしまうでしょう。
 やがて、救急車がやってきてあなたを近くの病院に運んでくれますが、緊急外
科に送られるか、それとも精神科にまわされるかは、あなたの弁解次第です。

 身体の中で、かゆくて仕方がなくなる部位というのは、背中に限りません。股
間もそうです。この部分もまた、掻くことができないから非常にかゆく感じるの
です。
 ただし、ここで言う「掻くことができない」というのは、「物理的」に無理と
いうことではなく、「心理的」に不可能という意味です。
 「物理的」だとか「心理的」といった難解な語句を使ったため、皆さんの中に
は「よく分からない」という人もいると思われますので、簡単に説明しておきま
す。
 先ほど申しましたように、背中は簡単には手が届きません。つまり「物理的」
に掻くことができないというわけです。
 これに対し、股間は手で簡単に触れることができます。皆さんも、毎日、何度
となく触っていますね。トイレに行ったとき、風呂に入ったとき、官能小説を読
んでいるとき、スケベな写真を見ているとき、アダルトビデオを観賞していると
き、公園にある木の上に隠れてアベックを覗いているとき、競馬場で裸の馬を見
ているとき、などなど、人によって多少異なりますが、とにかく、誰もがみんな
股間に手を触れているのです。
 ここで、皆さんの中には、
「触れるだけでなく、擦ってもいる(しごいてもいる)」
と反論する方もいらっしゃるでしょう。
 確かにそうかもしれませんが、ここでは「触れる」か「触れない」かが問題で
あって、擦ろうが擦りまいが、しごこうがしごきまいが、どっちでも構わないの
です。  また、皆さんの中には、
「競馬場にいる裸の馬を見ても股間に触れることはないが、牧場の牛なら充分に
あり得る」
とおっしゃる方がいるかもしれません。
  私が先ほど「競馬場の馬」を挙げたのは、あくまで例示であって、「牧場の牛」
だろうが、「動物園の猿」だろうが、「魚市場のさんま」だろうが何でもいいの
です。些細なことで、人の話を中断させないでください。
 話を元に戻しますが、股間に手を触れることは簡単にできます。しかし、人前
では、やはり、やりにくいですね。だから、股間は「心理的」に掻くことができ
ないと述べたのです。
 誰にも見られていないときには、股間がかゆくて仕方がないという状況には絶
対になりません。分かりますね。例えば、自分の部屋にひとりでいるときに股間
がかゆくなったら、ズボンあるいはスカートを脱ぎ、パンツあるいはパンティー
をずり下げ、爪を立てて思う存分掻きまくればいいからです。
 しかし、数日前に、爪を短く切りすぎ、ひっ掻いても指先の肉の部分しか股間
に当たらず、ますますかゆみが増すということもあります。この場合は、仕方が
ないので、足の爪を使います。
 ただし、足の爪先を股間につけるなんて、ほとんどの人にとっては不可能でし
ょう。手を使って、足の先を強引にくっつけようとしても、股間に届くのはせい
ぜい足のかかとだけのはずです。
 かかとなんかで股間を掻いても、ますますかゆくなるだけです。やはり、爪で
掻かなければなりません。
 そうなると、訓練が必要になります。毎日毎日、手を使って爪先を徐々に曲げ、
股間に近づけるよう努力してください。
 いきなり、強引に股間につけようとしてはいけません。慣れないうちに力いっ
ぱい足の先を曲げると、足の甲が脱臼してしまいます。時間をかけて、徐々に、
深く深く、曲げていってください。2、3カ月もすれば、爪先を股間に当てるこ
とができるようになります。がんばってください。
 この訓練を行うにあたって、ひとつだけ問題があります。それは、爪先を股間
に当てることができるようになるまでに、手の爪が伸び、かゆい部分を掻くには
充分な長さになっていることです。そうなると、訓練を終える前に、思わず手の
爪で股間を掻きたいという衝動に駆られるのです。
 ここはひとつ我慢しなくてはいけません。手の爪でかゆい股間を掻いてしまう
と、それまでの苦労が水の泡になってしまうのです。そこで、手の爪が少しでも
伸びたと思ったら、すぐに深爪にしましょう。
 さて、長い長い訓練を無事終了し、晴れて、手を使わずに足の爪で股間を掻く
ことができるようになったら、その後は、会社のデスクに座っているときに股間
がかゆくなっても、もう大丈夫です。席を立ってトイレに行くことはないし、人
目を忍んでズボンやスカートの中に手を突っ込んで恐る恐る掻く必要もありませ
ん。上半身は通常の業務を続けながら、机の下で、足の爪を使って股間を掻けば
いいのです。
 足の爪先が股間に届くようになったら、かゆいところを掻くだけでなく、いま
まで股間に対して手でやっていたことをすべて足で行うことができるようになり
ます。 ここで、皆さんの中には、当然、
「『股間に対して手でやること』とはいったい何だ? はっきりと言え!」
という要求をする人がいると思います。
 しかし、紙面の関係上、いや、倫理上、ここでは具体的に申し上げることがで
きません。非常に残念です。

 先ほど、私は孫の手(背中掻き棒)の話をしました。その後、股間のかゆみに
ついて述べました。
 となると、今、誰もが、
「股間を掻くための『股間掻き棒』はどうしてないのだろうか?」
という疑問にぶち当たっているはずです。
 当然の疑問ですが、実は股間掻き棒はすでに存在しているのです。孫の手ほど
広く流通していないため、皆さんは知らないだけなのです。
 股間掻き棒は、なぜだか分かりませんが、一般に「神の手」と呼ばれています。
その外観は、孫の手と非常によく似ています。適応部位は異なりますが、両方と
もかゆいところを掻くのが目的ですから当然といえば当然です。
 先ほど、孫の手には、取っ手にスポンジ製のゴルフボールがついているものが
あると述べましたが、神の手には普通はありません。こんなものが神の手につい
ていたら、叩いたときに失神してしまうからでしょう(SMクラブで販売してい
る神の手にはあります)。
 神の手の使い方は非常に簡単です。シャツやブラウスの胸元から挿入し、上下
左右に動かして股間を掻くだけです。
 ただし、股間は背中と違い、複雑な構造をしていますので、背中のように適当
に掻けばかゆみがおさまるというわけにはいきません。また、男女を問わず、股
間には非常に敏感な部分がありますので、そこをがむしゃらにひっ掻いてしまう
と大変なことになってしまいます。
 間違えても救急車で運ばれるような掻き方はしないでください。あくまでも、
慎重に適度の力を込めて掻くのです。
 ときには、股間のワカメ、突起あるいは起伏などが邪魔になってうまく掻くこ
とができないということがあるでしょう。この場合は、別売オプションの「掴み
棒」を使います。これを胸元から挿入し、ワカメ、突起、起伏などを横に引っ張
っておいて、神の手でかゆい部位を掻くのです。
 神の手の中には先端のひっ掻く部分が取り替え式になっているものもあります。
この場合は、かゆい部位に適した形の先端を選ぶことにより、より効果的に掻く
ことができます。
 また、股間部のかゆいところをただ単に掻くというだけでなく、別のことに悪
用したいという場合は、それに適した形状の先端部を神の手の先に取り付けます。
この先端部は、主に「大人のおもちゃ」の店で売られています。これを神の手の
先にはめて股間部を掻けば、今までとはひと味もふた味も違った快楽の世界へと
導かれることでしょう。

これで終わりです。掲示板(BBS)最高傑作集82をお楽しみに。

                                                        フヒハ





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