AWC 掲示板(BBS)最高傑作集67


        
#3502/7701 連載
★タイトル (KCF     )  93/11/29  20:17  (133)
掲示板(BBS)最高傑作集67
★内容

(「掲示板(BBS)最高傑作集66」からの続き)

対策2(「菊門」を水面に近づけて用を足す)の解説:

 「菊門」から「貯水池」までの距離が短ければ、「物体」に加速がつかず、速
度があまり上がりませんので、水しぶきは当然少なくなります。
 しかし、この距離を短くするというのはかなり大変なことです。
 便座の中央の穴は、普通の人の腰が便器の中に落ちないくらいの大きさです。
これは当然ですね。便器内に落ちないために便座があるのですから。
 「菊門」と「貯水池」の距離を縮めるには、その便座の穴を通して腰を強引に
でも深く沈めなければなりません。
 子供の場合は、体が小さい(つまり腰も小さい)ので何とか便座の穴に腰を押
し込むことができるでしょう。しかし、普通の大人はどうあがいても無理です。
 そこで、大人の場合は、一度トイレから出て、長い箒(ほうき)を取りに行き
ます。トイレに戻ってきたら便座に腰掛け、足を浮かして腰に全体重をかけ、箒
の先で天井をおもいっきり押します。力いっぱい押すと箒が折れてしまうことが
あります。その場合は、庭からアルミニウム製の物干しざおを持ってきて、それ
でトイレの天井を押します。もし物干しざおが天井を突き破ってしまっても、そ
のまま押し続けてください。やがて物干しざおの先は屋根のタイルに到達するの
で、今度は屋根の裏側を押せばいいからです。これで普通は、腰を便器の中に沈
めることができるはずです。
 でも、あなたの腰がかなり大きな場合は、アルミニウム製の物干しざおが屋根
のタイルをも突き破ってしまう可能性が充分にあります。家の屋根から物干しざ
おが突き出ているのは、前衛的な建築家が設計した家なら許されるのでしょうが、
普通の家では、ちょっとばかり不格好です。早くなんとかしないと近所の人が物
珍しさから集まってきてしまいます。
 この場合は仕方がないので、すぐに家族に屋根に登ってもらい、上から物干し
ざおを下に押してもらいます。

 「菊門」から「貯水池」までの距離はもちろん短ければ短いほどいいのですが、
「菊門」と「貯水池」が直接接触するまで腰を下げる必要はありません。2、3
センチくらい離れていても「返り水」を浴びる心配はありません。

 この方法の一番の問題点は、なんと言っても用を足した後、便座が腰から抜け
なくなることです。指から指輪が抜けなくなったときのように便座の内側に石鹸
水をつけ、腰を引っこ抜くしかありませんが、駄目だった場合は、便座を便器か
ら外し、そのまま2〜3日は便座を腰につけたまま我慢しなければなりません。
外出は控えたほうがいいかもしれません。

 もしも、あなたは頭がよかったら、「便座を上げて便器に腰掛ければ、そんな
苦労をすることはない」と気付くことができたのでしょうが、本当に残念です。
箒を折ることなく、屋根を壊すことなく、なんと言っても家族に迷惑をかけずに
済んだのに・・・・・・。頭が悪いばっかりに苦労の連続ですね。

  あなたの頭がさほど悪くなかった場合は、便座に腰掛けて「物体」が「菊門」
から出始めてから、「便座を上げたまま腰を沈めればよかった」と気付くかもし
れません。
 気付いていながら、「物体」を落下させ、「返り水」をあびるなんて悔しいで
すね。
 そこで、そういう方々のために、これから私がいい方法を教えましょう。
 一番いいのは、腹に力をいれ、「菊門」から垂れ下がっている「物体」を一度
体内に戻した後、便器から立ち上がって便座を上げることでしょう。
 しかし、すべての人が、出しかけた「物体」を体内に戻すことができるとは考
えられません。不器用な人もいるでしょう。そういう人の場合は「菊門」から
「物体」を垂れ下がらせたまま便器から立ち上がり、便座を上に立てかけてくだ
さい。垂れ下がっている「物体」の長さが20センチくらいあっても、馬蹄形を
した便座の「切れ目」に「物体」を通過させれば、便座にぶつからなくて済みま
す。つまり便座が清潔に保たれるわけです。
 もし、「物体」の太さが直径7センチくらいあった場合は、便座の「切れ目」
に通過させることは不可能ですが、普通、そんな太さの「物体」を出した時は、
全部出すのに必死で、「貯水池」の「返り水」のことなど考えないでしょう。
 便座には、馬蹄形ではなくドーナツ形をしているものもあります。この形の便
座の場合は、「切れ目」がないので、上記と同じようにすると、便座を上げると
き、便座の前部に尻から垂れ下がっている「物体」がぶつかってしまいます。こ
れでは次にトイレを使う人に迷惑をかけてしまいますので、ドーナツ形便座の場
合は以下の手順を踏みます。
 まず、便器から腰を上げ、中腰の姿勢で腰を前後に軽く振ります。こうすると
「菊門」から垂れ下がっている「物体」は便器上で振子のように大きく前後にス
イングします。そして、「物体」の先端が一番前に来た瞬間(つまり、最高地点
に達した瞬間)、ドーナツ形便座を素早く上げます。早すぎても遅すぎても垂れ
下がった「物体」は便座にぶつかってしまいます。タイミングが重要です。
 腰の前後の振りが足りなかった場合は、「物体」の先端は常に便器上空にとど
まりますので、どんなにいいタイミングで素早く便座を上げてもやはり「物体」
と便座は衝突してしまいます。
 また、便器を上げるタイミングを何度も逸し、長時間にわたって下腹部の前後
の振りを続けていると、「菊門」から垂れ下がっている「物体」がちぎれてしま
います。
 「物体」が前後の最高地点から下がっているときに切れた場合、「物体」は便
器内に落下します。しかし、「物体」が前の最高地点から下りて最下地点を通過
した後にちぎれた場合は、「物体」は上げておいた便器の蓋の裏に激突します。
 逆に、「物体」が後ろの最高地点から下りて最下地点を通過した後にちぎれた
場合は、「物体」はあなたの前方に投げ出されます。あなたの前方が壁であった
場合はその壁に「物体」がべっとりとくっつくだけで済みますが、前方がドアの
場合は次のようなことが起こり得ます。
 あなたの下半身から分離した「物体」はあなたの前方のドアに向かって飛んで
行きます。
(あ! ドアにぶつかる!)と思った瞬間、あなたが鍵をかけ忘れていたドアが
開き、家族がトイレに入ってきます。ちぎれた「物体」は当然その人を直撃しま
す。ぶつかる部位は、「物体」がちぎれる前のあなたの腰の前後の振りの大きさ、
速さ、ちぎれた位置により異なります。ですから、「物体」は家族の手足にぶつ
かるかもしれませんし、胴体かもしれません。顔面かもしれませんし、たまたま
開いていた口を通過した喉かもしれません。でも、これは「足だから助かった」
とか「喉に詰まったから最悪だ」とかいう問題ではないと思います。どこにぶつ
かったとしても、家族には筋の通った弁解をしなくてはいけません。

対策3(「物体」を落下させるときに、ひねりを加える)の解説

 着水の時に「物体」にひねりが加わっていれば、当然、水しぶきは少なくなり
ます。しかし、これは難易度がウルトラDの技です。私自身、便器に座った状態
でどのように体をひねればいいか思い付きません。また、たとえ腰を少し浮かし
て中腰になったとしても体をひねりながら用を足すのは不可能に思えます。どう
やら、「物体」が「菊門」から離れるまではどうにもならないようです。
 分離した後ならなんとかなります。手でひねりを加えればいいのです。やり方
としては、「物体」が「菊門」から離れた瞬間、両手の掌ではさみ、日曜大工道
具の錐(きり)を使う時のように「物体」にひねりを加えます。初心者は、「物
体」を掴みそこね、「貯水池」に「物体」がドボンと落ちてしまい、水しぶきで
手が汚れてしまうかもしれませんが、ベテランになれば大丈夫です。

 さて、今までは洋式便器に腰掛けるとき少し後ろに座った場合について述べて
きましたが、これからは少し前に座った場合について話してみましょう。

 しかし、私自身、そろそろ書くのが面倒になってきましたし、皆さんも感情移
入するのに疲れたことと思いますので、今度は前みたいにくどくどと説明せず、
手短に述べてみます。

 洋式便器に腰掛けるとき少し前に座って用を足すと、「物体」は「岸辺」にワ
ンバウンドして「貯水池」に飛び込みますので、先ほどのような思わず1句詠い
あげてしまうような音は聞かれませし、水しぶきもあまり上がりません。
 ただし、「岸辺」にべっとりと「物体」がこびりつく可能性が充分にあります。
それを防ぐために、用を足す前あるいは用を足している最中にレバーをひねって
水を流している人もいらっしゃることと思います。
 しかし、これは夏の水不足の時期にやるべきことではありません。
 では、このような時期にはどうすればいいでしょうか。
 ここはひとつ、水道代を常にけちっている人を見習うべきでしょう。彼らの方
法はいっさい無駄がなく、本当に素晴らしい王様のアイデアものです。彼らはま
ず「小」をして、「岸辺」を十分に濡らしてから「大」をしています。


これで終わりです。掲示板(BBS)最高傑作集68をお楽しみに。

                                                          フヒハ





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