#302/1336 短編
★タイトル (SKH ) 94/ 8/28 14: 4 ( 23)
>ケガレ バチャイBROS
★内容
光を鋭く反射するパウダーシルバーの肌の女が、枯れ草の塊のような蛮人に優しく
語りかけた。
「ここは忘却の丘、心して登るものに罰はない。お前の胸の内にはいったい何がある
のか?」
蛮人は見た、その女神の肌を透して浮かび上がる、忘却の丘のむこうに。蛮人が見た、
緑の草原がつづく緩やかな起伏を持った遥かなる大地。
「・・・、く・・・、くさが、はえ・・・て・・・、い・・・ます・・・」
「他には? 何か巨大な存在を感じぬか?」
開かぬ瞳で見据えられ、射抜かれ、蛮人の意識は後ずさり丘の斜面に立つ自らの姿を
見た。
そして丘の頂に、さっきとはうって変わってずいぶんと巨大化しちゃったパウダーシ
ルバーの肌の女が、両足の間にひれ伏している蛮人に、タカビーな調子で語りかけた。
「お前が落としたのは金の力水か、それとも黄金水か?」
「へえへえ、お、お、おうごんすいで・・・、ございます」
女神は微笑んだ。
「正直者、飲んでつかわす」
これは夢か幻か、全てを忘れる忘却の丘。
ビンゴビンゴビンゴ〜!
・・・アーメン。