AWC 続続続続▼聖戦の道▼ ベンツ男の恐怖の巻   ワクロー3


        
#2683/3137 空中分解2
★タイトル (AKM     )  93/ 1/12  17:45  ( 81)
続続続続▼聖戦の道▼ ベンツ男の恐怖の巻   ワクロー3
★内容
 続続続続【聖戦の道】 ベンツ男の恐怖の巻




 もうほんとうはどうでもいいんです。道ゆずりゃあすむことです
から。みなさんも、僕らと同じような事態に直面したときには、ば
からしいのであっさりと道を譲りましょう。

 きょうは疲れているのでけっこう投げやり。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

  ベンツ。これが僕らの後ろについたことで、形勢は大逆転しまし
た。この運転手さんは恐ろしいまでに強気だったからです。


 クラクションをめいっぱい派手に鳴らしました。

 ぱあああああああぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱ ぱぱぱ
 ぱあああああぱ ぱぱぱぱぱぱああああああああああ

 ぱぱぱぱぱああああああああ あぱああああああああ

ひらがなで書くとあほみたいですが、ぱああああぱぱぱあぱぱと、
すざましい勢いで鳴らしたのです。

 らちがあかんとみると、運転席のドア開けてすぐに降りてきまし
た。ばりっとしたスーツ着た、40過ぎのおっさんでした。サラリ
ーマンには見えません。

 『どげんしたとか(標準語訳=どうしたのでしょうか?)』

 まず僕らに尋ねると、続けて今度は居並ぶ『装甲の薄い日本車の
群れ』を運転する人々に向かって

 『どげんしたとか。一方通行ぞ。とおられんやないか』

 一発どなりあげました。形勢は逆転です。
 明快な原則論。当然すぎる意見。当り前の理屈が当り前のことと
して公にされた。胸がすく思いでした。

 ごにょごにょと、反論するのは今度は彼らの番でした。

 しかしベンツのおっさんは耳を貸しません。

 『そげなばかなことのあるか。何台入ってきてもちゃーらんたい』

 =標準語訳=そんなバカな理屈があっていいものでしょうか(い
えいえあっていいはずがありませんよ)。何台入っていようとも、
(ここは一方通行なのですから、交通法規を正しく守っている僕ら
はともかく、あなたがたの)そうした理不尽は許されるものではあ
りません

 無力なタクシー運転手が『ばってん....』と反_を試みまし
た。ところがです。

 わが強力な『援軍』は、『なんかああ きさまぁ。ばってんもく
そもあるかい。標識ばみりゃあ わかろうもん』と気短に叫ぶなり、
あわれな運転手の胸ぐらをつかんで締めあげてしまいました。

 『ごちゃごちゃいうとらんで、さがらんか!!』

 といい終わるのも早いか、ぱああああああん。タクシー運転手の
顔を平手打ちしてしまいました。

 なな なんだか やべえ。こりゃただもんじゃなさそうです。

 対抗7台のドライバー各位に緊張が走りました。この光景を見て
いた気の早いやつが、110番してしまったのも、きっとこの時で
しょう。この日は休日で会社に行かずにすんでるとはいえ、あんま
し騒ぎが大きくなって、新聞にのったりしねえだろうな。いまどき
けっこうおもしろい動機だしな。やだなー。

 『一方通行めぐり 市民ら大乱闘』なんて、カット見出しつけら
れて新聞に載ったりすると、恥ずかしくて会社にいけんようになる
なー。などとけっこうシビアに考え始めたのもこの時でした。



                     (以下次回)




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