AWC 幻のストラトキャスター 06〈トラウト〉


        
#2454/3137 空中分解2
★タイトル (RMC     )  92/12/ 9  10:57  ( 86)
幻のストラトキャスター 06〈トラウト〉
★内容

                                       ★

「はは、笑子が会いに行ったとはな」

「先生、でもなんか勉強になったみたい」

「そりゃ良かったな、それで?」

「絶対笑わないで信じてくれますか?」

「なんだよ」

「タカさん瞑想したと思ったら、浮いたんです中空に」

「はははは」

「だから言うのやだったんですよ先生には」

「本当かぁ」

「間違いありません!10センチぐらい」

「う〜ん、それは考え方の問題……」

「巨岩伝説ってありますでしょ」

「ああ巨岩の上に乗って、瞑想でそれを運ぶというあれか?」

「そういう事が100%ないとは言切れませんよね」

「まあなあ」

「見ないと分らないと思います、私は信じるもなにもそれを見ました。タカさんそ
 れとも新興宗教の教祖か何かですか?。」

「いや、彼は確かクリスチャン、それともマジシャンか?。それでどうした」

「どうにもこうにもびっくりしちゃって……あっ、そう毎週土曜の早朝に日比谷公
 園で500円瞑想っていうのをやってるから来いですって−−」

「−−−−」

「要するに授業料500円の瞑想です。結構人が集ってるみたいで私も、毎週行く
 事にしました」

「おい、冗談じゃなくなったな……浮いた事の真偽は別としても、タカさんがイメ
 ージの高みのような場所から世間を俯瞰しているのは事実だろうな」

「本当に浮いてるんですっ」

「ああそうかも知れない。イメージの高みに浮遊か、忘れていたなそんな事。俺も
 やってみるとするか」

「一緒に行くんですか?先生」

「いやいや気持ちの問題でそうすると言う事だよ、そんな仙人みたいな技がやりた
 い訳でもないし、いいだろそれで」

「効きますかぁそれで−−」

「病気治すんじゃないんだぞ笑子、何をしたいんだお前は」

「どうせわかりません、それじゃ先生は?」

「しなければいけない事は毎日してるけどな、したい事かぁそれがなあ……」

「先生、思考は常に三次元なんですよ」

「こら!」

−−ヒュッヒュ「おー凄い矢ですね、それに先生足元に蛸がぁ!」

「はは、蛸がいるか、もっとも最近食いすぎてら」

「引出しに海へび入ってませんか?」

「笑子お前な、明日から来なくていいよ」

「私が辞めたら、ま後はいないでしょ」

「う〜ん、なんかこう、今度はボディコンっとした女子大生がいいかな」

「先生、毒くらげですよそれ」

「ははは、お前の方が毒持ってら」




前のメッセージ 次のメッセージ 
「空中分解2」一覧 トラウトの作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE