#2354/3137 空中分解2
★タイトル (PPB ) 92/11/12 21:48 ( 30)
電柱根元サミット 遊 遊遊遊(名古屋)
★内容
その町には、まだ土を踏みしめて歩ける舗装していない道が残っている。
雑木林や田や畑も残っており、犬の散歩にはもってこいである。夏でも冬で
も、夕方には何組もの「主・獣」とすれちがう。電柱も適当な間隔で立ってお
り、男の子には都合がよろしい。どの子もどの子も、片足をあげてションベン
をしている。
電柱の根元は、オシッコの上塗り上塗りで、茶色に変色している。彼らは、
多分、自分の縄張りを主張しているのだろう。
U氏はある実験をして、彼らの反応を見ることにした。夜の散歩の時、U氏
も、彼らの「縄張り主張」に加わることにしたのである。 U氏の立ちション
ベンで、電柱の根元の茶色はさらに濃くなった。
しばらくして、「電柱根元サミット」が開催された。
ポ チ 「何だ! この臭いは?」
シ ロ 「人間のションベンさ。 クサイ、クサイ」
ジョン 「俺たちの電柱に、一本残らずかけやがって!」
ク ロ 「いったい、どいつがやったんだっ」
タロウ 「おめえも、犬だろ! そんなこともわからんのか? 近ごろの犬も
堕落したもんだ。人間と同じように「暖衣飽食」で嗅覚も投げ捨て
ちゃったのか? こりゃあ、時々すれちがう U というおっさん
にきまってるべ。人間どもは「バブルがはじけた」とか、「不況に
なった」とかいって、みんな、深刻そうな顔で、忙しそうにしてい
るのに、あいつは、おかしなことをするなあ。ったく!」
バレないと思っていたのに、だめだった。犬の世界にもしっかりしたやつが
居る。次はウンコで実験してみようかと、U氏は考えている。
1992−11−12 遊 遊遊遊(名古屋)