AWC ひどいなあ・・・             遊遊遊遊


        
#1650/3137 空中分解2
★タイトル (PPB     )  92/ 5/ 6  23: 2  ( 34)
ひどいなあ・・・             遊遊遊遊
★内容

 最先端技術でつくられた半導体製造工場がE県S市にある。M電機が世界に
誇る最新鋭の工場である。純度が99.9999999%という素材を扱い、
ミクロンの世界で加工・仕上げしていく工程は、全てオートメーションで、人
間が手を触れることはない。

 ミクロン単位のゴミも許されないので、工場内の空気は100枚ものフィル
ターで清浄化された無菌のような「純粋空気」である。使用する水も、もちろ
ん「純水」である。だが、製品検査だけは人間でなければできない。検査作業
員がこの工場に入る時は、風呂に入り、指定の下着・作業服を着て、目と鼻だ
け露出するマスクを頭からスッポリとかぶる。

 この無菌室のような工場で、製品事故が発生した。不純物が製品にくっつき
はじめたのだ。センサーが微量のNH3をとらえた。「非常警報ベル」が鳴り、
ラインが止まった。 NH3 が付着した半導体は全製品がオシャカになり、
損害は何億円にもなった。 責任者が走り回り、保安員が出動した。検査作業員
全員が取り調べを受け、ついに「犯人」が「逮捕」された。

責任者「なぜ、やった」
検査員「我慢できなくなって・・・・・」
責任者「バカーッ! ゆうべ 何を食ってきたのだっ」
検査員「ニンニクとタマネギと焼き芋です」
責任者「バカーッ! そんなに屁の素を食う奴があるかっ! 我が社の社員に
    あるまじき悪食である。 この損害をどうするつもりか?」
検査員「スーッと抜いたので、僕だとわからないと思ったんですけど・・」
責任者「我が社の身元調べは完璧である。 それをおまえは知らないのか?
    おまえら一人ひとりの思想信条・家族親族はもとより、血液型・精液型
    指紋・声紋・屁紋も押さえている。おまえは会社に損害を与えたからク
    ビだな」
検査員「スーッと抜いただけで、クビだなんてひどいなあ・・・・・」

              1992−05−06   遊遊遊遊(名古屋)






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