#1513/3137 空中分解2
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お題>レモンの皮をめくると海が見えた [ Sally ☆//]
★内容
5年間付き合った肇と別れた……。
別に喧嘩したとか、一方が浮気したとか、そんなことが理由だったわけではない。た
だ単に、学生時代そのままの慣れあいだけの付き合いにお互いに飽きが来ていただけ。
肇とのセックスは彼のテクニックと、普通よりもずっと逞しい男性自身のおかげでと
てもよかったけれど、心が体について行けなくなってしまった頃から、あの時に出す自
分の声もなんとなく空虚で、虚しさだけがついてまわるようになった。
付き合いをやめると決意しそれを彼の前で口に出した時から、今度は毎晩のように自
分で自分を慰めるという、更に空虚な日々が続いた。
オナニーをしながらイク寸前に想像するのは、悲しいことにやはり肇のアレしかなか
った。グググッとめり込むようにあたしの中に入り、あたしの一番奥の壁を突き破ろう
とするかのように容赦なく責める。
そんな時のことを思い出しながら、自分が一番淫らだと感じるポーズをとり、クリト
リスを摩擦する。自分のアソコがクチュクチュとたてる音で自分をかき立てようと聴覚
に神経を集中させ、「あぁ……。」なんてわざと呻き声を作ってみる。
やがていつものように波が押し寄せ、爪先から頭のてっぺんまでに痙攣が行き渡り、
はぁっと溜息をつきながら脱力する時、決まってあたしは「もったいない」と思う。
果物だって新鮮でみずみずしいうちが華……。しわくちゃにひからびたレモンの皮の
ようになってからでは遅いのよ。
肇によればあたしのアソコは人より随分入口が狭く、中は柔らかい羽布団のようにし
っくりと肇のそれに纒いつくのだそうだ。せっかくの素敵なアソコなんだから、歳老い
て乾いてしまわないうちに、世界中で一番ピッタリくるアレを見つけてあげなくちゃ。
もちろんアレだけじゃなく、気持ちもピッタリくる相手じゃなきゃダメだけど……。
3ヶ月ほどそんな生活が続いた後、アレがいいかどうかはまだわからないけれど、と
りあえず気持ちの方はピッタリきそうな相手に巡り逢った。名前は篤史。
友達に誘われて出席した飲み会の席で、見知らぬ人間に囲まれて少々浮いていたあた
しに、篤史はなにかにと気を使って話し掛けてくれた。聞けば医大を卒業したばかりの
研究生なのだが、趣味はパソコンでゲームをすることだと言う。
実はあたし自身が、ソフトハウスの事務をする傍ら、同僚であるプログラマー達に手
解きを受けた『ゲームおたく』だったので話題も趣味もピッタリ。最近発売されたゲー
ムソフトの話で意気投合した二人は、結局周りの人間などはそっちのけで、会が終わる
まで熱っぽく話し合った。
別れ際には、お互いの持っているゲームソフトを貸し借りする約束も取り付け、電話
番号も教え合っていた。
何度かの電話が交わされた後、山ほどのゲームソフトを抱えた彼があたしの部屋へと
やってきた。対戦もののゲームを二人でやったり、これから発売される予定のソフトの
話題を提供しあったりと楽しい時間が過ぎていった。
「でも意外だったなぁ。」
「え?なにが?」
ゲームの話題が途切れた頃に、ふと篤史が言った。
「サヨコさんってこんなに美人なのに、すっげー『ゲームおたく』なんだもんなぁ。」 「あらぁ、美人はゲームしちゃいけないのぉ?」
美人という言葉に気をよくしてあたしは微笑んだ。
「いやぁ、最初はもしかして性格ブスなんじゃねえかと思ったけど、サヨコさんって
性格もさっぱりしてて、全然いい人なんだもん。」
「そういう篤史さんだって、ゲームおたくじゃない。……彼女いないの?」
その問いに対しては笑って答えない彼。その態度であたしは「これは彼女持ちだな」
と直感した。
大体において、こんな将来有望な若い医者が、そうそう女にほおっておかれるはずが
ないのである。医者、弁護士、外交官。その手の職種についているというだけで、群が
る女は大勢いるはずだ。
でもまぁ、こんなふうにほいほいと他所の女の部屋に上がり込むくらいだから、結婚
の約束をしたほどの相手ではないだろうと考えあたしは当初の予定通り事を進めるつも
りになった。
当初の予定……。それはもちろん篤史を『試食』すること。
あたしは急に真面目な顔を作ると、目の前にいた彼の頬に両手をあて、マジマジと目
を見つめた。
「なに?サヨコさん。急に真面目っぽくなったりして。」
「あたしと付き合ってくれませんか?」
女の方からの急な申し込みに戸惑った彼は、しばし言葉を失ってただただあたしの顔
を見つめ返すだけだった。
が、やがて意を決したように口を開いた。
「答えは……3ヶ月前ならフリーだったのに、です。」
予想通りの答えにあたしは眉一つ動かさずに肯いた。
「でもあたし……、貴方の目がとっても好きだわ。それに声も。」
そう言ってあたしは両手で彼の顔を自分の顔に引き寄せ、間近から彼の目を覗きこん
だ。彼の目には、明らかに迷いが生じている。
これならば押しが効きそうだと思ったあたしは、今度は自分の顔を彼の顔に近づけて、目をあけたままそっと唇を重ねた。重ねただけで舌を入れることもなく、ついっと唇を
離す。その間も目だけは逸さない。
彼の頬にあてがった両手をほんの少々顎から首筋に撫で下ろすと、彼の頚動脈がドク
ドクと波立っているのが感じられた。
あたしは彼のシャツのボタンに手をかけ、上からひとつひとつはずしていく。その間、「いいの?」と確かめるように何度も何度も彼の顔を仰ぎ見る。
彼はというと、嫌がる様子も困ったそぶりも見せず、ただ黙って子供のようにおとな
しく、あたしの指先を見つめていた。
すっかりとボタンをはずし終わったあたしは、露になった彼の胸をそっと指先で撫で
た。触るか触らぬかのソフトな感触に、ピクッと彼の体が反応を示す。その背中に両手
を回すと、あたしは彼の胸に頬を寄せた。
そんな形でしばらくいると、彼の方もためらうように腕をのばしてきた。あたしの頭
を両腕で包み込むようにすると、一、二度あたしの頭を撫で、髪の毛に接吻する。
突然、彼の腕に力が込められ、あたしは抱きすくめられたままの格好で床に押し倒さ
れた。Tシャツの裾をたくし上げられ、ノーブラの胸が露出すると、その一番感じる部
分を彼の指先が玩んだ。ピクッピクッと触られるたびに軽い電流を流されたようにのけ
ぞるあたしに向かって、彼がささやいた。
「小さいけれど、感度は抜群なんだね。」
ちょっとだけ恥ずかしくなったあたしは、照れてはにかんだ笑いを浮かべた。その唇
に彼の唇が重なり、長い長いディープキス。あたしはこれから起こるもっと素敵なこと
を想像しただけであそこが熱くなり、ツーっと愛液が流れ出ていくのを感じた。
彼の指先は、胸からお腹にかけてをなぞりはじめ、しだいに下へと降りていった。G
パンのベルトをはずし、ジッパーをゆっくりと下ろされる頃には、あたしの期待は爆発
しそうなほどに膨れ上がり、腿を彼のGパンの硬くなっている部分に擦りつけては、早
く早くと先を促した。それをじらすように彼は露出したパンティの上から秘部の周辺だ
けをなぞっている。あたしは、はやる心を押さえるために硬く目を閉じて彼の唇を強く
吸い、噛み、舌を絡ませた。いよいよ彼の指が下着の中に滑り込み、既にビショビショ
になっているあたしのアソコに触れた時には、あたしはもう今にもイキそうなほどの快
感に体を震わせた。
とその時、ついっと彼の指があたしから離れた。
そっと目をあけると、彼は前方をじっと見つめ、何事かを思案している風であった。
「どうしたの?」
訊ねると彼は少々困ったような顔をして、あたしの目を見つめた。
「ごめん、サヨコさん……。俺、まだ理性が残ってるわ。」
あたしは呆気に取られて出す言葉がなかった。
ポリポリと頭を掻きながら、すまなそうにしている彼。
あたしはちょっとがっかりしてしまったけれど、そのはっきりした物の言いように好
感を持った。
「いいわ、別に。」
なんだかおかしくなって、あたしは笑いながら言った。
「もう遅いからこのまま寝ちゃいましょ。」
中途半端にずり下げられたGパンを脱ぎ捨てると、あたしは明かりを消してベットに
潜りこんだ。ほんのちょっとだけ躊躇した彼も、あたしがそれほどムッとしていないの
を感じ取ると、ほっとしたような表情でベットに入ってきた。
その後は他愛もない話をして過ごした。彼の手はその間中、あたしの乳首を撫でたり
つまんだりと玩んでいたけれど、それは既に行為を終えてしまった後のコミュニケーシ
ョンのような感じであった。でもあたしはその感触がとても気持ちよくて、そのままう
つらうつらと眠りの中へと落ちていった。
次に目を覚ましたのは、彼の手が再びパンティの中に侵入してきたのを感じた時。目
を開けるとあたしがくるまっていた布団ははがされ、薄暗闇の中で露にされた体を彼が
じっと見入っているところだった。
「どうしたの?眠れないの?」
そう囁くように訊ねると、それには答えずいきなり彼の唇があたしの口に押し当てら
れグイッと下着が膝まで引き下げられた。あたしはびっくりして一瞬抵抗したけれど、
すぐにおとなしくなって彼のされるがままになった。彼は2本の指であたしのアソコを
開くと、まだ乾ききれずにいた穴の周辺をまさぐり、ほんの少し指を入れては中を浅く
かき回し、グッと奥まで入れては引き出す……というようにあたしを責めた。
さきほどの余韻がまだ残っていた体はすぐに彼の愛撫に反応し、シーツがグシュグシ
ュになりそうなほどの愛液を溢れさせていた。今度は彼は少しもためらわず、あたしを
一気に貫いてきた。
ほんの一瞬、あたしは前の彼である肇のそれと、彼のモノを比べてその違いに驚きを
覚えた。肇の男性自身といえば、ゴツゴツと硬くて大きく、あたしを痛くて泣きそうに
なるほど突き上げてくるのが常だったけれど、彼のそれはあたしの中へ入った途端にヒ
ダの一本一本と溶け合ってしまうかのように優しく、暖かかった。あたしはアソコから、しだいに下腹部全体までもが溶けていきそうな快感に酔いしれ、唇からは自然と声が漏
れた。とてもとても優しくて、体が満たされていくようなセックス。激しさよりも、せ
つないほどの柔らかさであたしを包む彼の腕の中で、あたしは自然に大きなうねりの極
を迎え、そして果てた。
それをしっかりと見届けた後、彼はすっとあたしの中から出て、あたしのお腹の上に
彼自身を押し付けると、ドクッドクッと脈打ち暖かい絶頂の証を放出した。あたしはそ
れを手ですくっては、自分の胸やお腹に塗りたくり、体のほてりが引き潮のように静か
に退いて行く感覚を楽しんだ。
「あーあ、しちゃった。」
ちょっぴり困ったような照れ笑いの彼。
「しかし驚いたなぁ。サヨコさんの中ってすごいクッションなのなぁ。あんまり気持
ちがいいんで、中で溶けて無くなってるんじゃないかと思ったよ。」
どうやらあたしのアソコがいいっていうのは、肇のお世辞ではなかったみたいね。
「サヨコさんのこと、もっと知・り・た・い。」
そう耳元で囁いて、軽く耳を噛む。
大丈夫よ。すぐにあなたはあたしの全てを知ることができるわ。だってあたし、もう
決してあなたを離すつもりなんてないんだもの。
彼女がいるなんてことは忘れてしまうの。あたしと同じように彼もまた、あたしとい
う海に溺れる予兆を感じているはずだから。水底にたどり着くのにそんなに時間はかか
らないはずだから……。
by [ Sally ☆