AWC バカ!!!!!!!!!!!!(その2) らいと・ひる


        
#1459/3137 空中分解2
★タイトル (NKG     )  92/ 2/21   0:18  ( 88)
バカ!!!!!!!!!!!!(その2) らいと・ひる
★内容

「……うふふふ……きみに面白い事を教えてあげようか?人間は本来、強烈なエ
ゴイストなの。だから、他人と協調する為に『善』というルールを作るの。それ
が良心という疑似人格の正体。わかる?」
「わかりません!エゴイストがなぜ他人と協調するんですか?それこそ矛盾して
ますよ。」
「生きるための最適戦略よ。他人と協調する事で自分を守るの。」
「つまり、攻撃目標にされるのを避けるだけでなく、自分が気に入らないものを
攻撃できる仲間を探す為、と言いたいのですか?」
「それがずるい考えとは思わないわ。だって、自分を守る事は人間として、いい
え、生物として当然の本能だもの。」
「そして、反省するのも良心が関係するのではなく、人間として進歩するための
本能だと?」
「そうよ。」
「…反省する能力自体が本能ってのは、なんとなくわかりますが……でも、世の
中には、なかなか反省をしようとしない奴っていません?そういうのはどう説明
するんですか?」
「あんたも質問魔ね。……いい?そういう奴ってのは単に、無神経なだけ。あた
しに言わせれば「反省」の意味を知らない奴は、バカ!なのよ。反論する事しか
知らない大バカ野郎なの!だいたい、自分がなんで反論しようとしているのかも
わからないんだから、救いようがないわよね。」
「でも、反論ってのは自分を守る為にするものだから、反省しない奴とはまた、
次元が違うのではないのですか?」
「違わない。」
 夕美は、おもいっきり不機嫌にぼそっとこぼす。
「夕美さーーん。それっておもいっきり偏ってますよ。」
「じゃあ、反論というのはどういう時に使う?」
「それは………理不尽な事を言われた時です。……あれっ、これって夕美さんが
さっき言ってた………」
 夕美は少年がそのことを気づくのに待ってたかのように、口を開く。
「さっきあたしが、「反論」という言葉を聞いた時になぜ正論家と言ったかわかっ
た?」
「つまり、おれは大バカ野郎だと?……でも、でもですよ。自分の正当性を主張
するのになんで、バカ呼ばわりされなければいけないんですか?」
「それが、わからないんだから、やっぱりきみはおバカさんね。」
「夕美さーーん!!」
「それじゃ、教えてあげようか?反論は、自分を守る為の正当防衛だと思ってい
るんでしょうけど、それは大きな間違いよ。「反論」という言葉を使った時点で、
その人の正当性は無くなるの。正当性を主張したいのなら事実を述べればいいの
よ。人に言われた事に対する不満とか、そういうものに対してムキになることは
ないじゃない。それで、相手の立場がわからなくなるようならおしまいよ。」
「………」
「いい?ムキになって反論するという事は、その人が言われた事を心の中で認め
てしまっているという事実の表れでもあるのよ。だ・か・ら、反論を行った人物
は反論後他人の言動が気になりだすの。これは、なぜだかわかるかな?」
「つまり、罪悪感が芽生えて、その不安をうめる為に疑心暗鬼になってしまう。」
「そういうこと。仁実君、あんたもまんざらバカでもなさそうね。」
「褒められてんだか、けなされてんだか………」
「問題はそこなのよねぇ。」
「何が問題なんですか?」
「疑心暗鬼にかられること。たいてい、そういう人って攻撃的になるから始末に
負えないってことよ。言われた意見が何でも批判に思えてきて、勝手な解釈をし
て怒りだすの。」
「夕美さん、よっぽど嫌な事があったんですね。あのー、夕美さんってもしかし
て学校の先生とかそういう関係の方ですか?」
「まさかぁ!あたしは、しがないフリーライターよ。ごりごりの偏屈物書き。で
もなんで?」
「いやぁ、説教とかが様になってたから……………内容はともかく………」
 少年は最後の言葉をわざと口ごもる。
「あんたは、やっぱり甘ちゃんのおバカさんね。あたしの話が説教に聞こえるよ
うじゃ、甘い甘い。」
 夕美は不適な笑みを浮かべる。
「えっ?」
 少年はその笑みに、一瞬寒気を感じる。
「あたしが、きみを付き合わせたのはね。うさ晴らしにきみをいじめる為よ!!」
「……は…は…は……はは………」
 少年は力が抜けたように笑い崩れる。

                     続けてもいいんだけど………


 この物語はフィクションであることは事実であり、中で使われていた意見・理論
は、「ユング」や「フロイト」などの心理学書を応用したものではありません。す
べては作者の偏見からきたものであります。夕美の言葉を一言で述べるのなら、そ
れは「詭弁」以外の何物でもありません。そして、これはあくまでも小説形式なの
で苦情はいっさい受付ませんのであしからず。ただし、批評・批判はこれに類しま
せん。(笑)


                      夕美「卑怯者!!」
                      仁実「あーずっこい!!」
                      夕美「物書きの風上にも置けない
                         わね!」
                      作者「仕方ないだろうが、予定外
                         の作品なんだから。」
                      夕美「バカ!!!!!」






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