#1158/3137 空中分解2
★タイトル (PPB ) 91/ 9/ 7 11:16 ( 51)
ソファのシミ /遊遊遊遊
★内容
その新築ビルの25階には、役員室があり、秘書・人事・総務などが入っ
ている。 会社の中枢機能が集中する、いわばエグゼクティブ・フロアであ
る。ホテル並みの厚い絨毯で敷きつめられた床は、靴音ひとつたてない。音
といえば軽やかな呼び出し音の電話ぐらいのものだ。
重厚な雰囲気の中で、役員や幹部社員たちは自信に満ちた顔でそれぞれの
業務をこなしている。 社員同士の会話も上品で、冗談や馬鹿笑いなどはこ
の階ではご法度となっている。 25階は雲の上、他の階とは異なる人種が
住んでいる。
他の階の社員たちの仕事はきつい。 定時に帰るものは誰もいない。会議
が終わる20時ごろになって、やっと、ポツポツと社員が退社し始める。
21時、22時・・まだ、あちこちに残っている社員が見られる。 男女の
差別はない。 とにかく、この会社の社員たちはよく働くのだ。
23階の経理部。ハイミスY嬢が、「お先に!」と周囲に挨拶をして、退
社したのは22時ごろだったろうか? だが、彼女は帰宅するようなふり
をして、25階のVIP応接室へ入っていった。 彼女はそこで、一糸まと
わぬ姿になった。 3階の営業部でも、主任のT夫が退社したように見せ掛
けて25階へ上がっていった。VIP応接室ではヴィーナスが待っている。
応接室のソファで、二人の悦楽が始まった。
翌朝の掃除のおばさんは、急いでいてミスを犯した。 ソファの「シミ」
を見逃したのである。 その応接室に、朝一番の重要来客が入り、客の衣服
にそれが付着した。来客は怒り席を蹴った。たちまち、業界に「低級な噂」
が広がった。 重役と秘書の社内セックス! 重役たちの間で、ヒステリッ
クに、罪のなすり合いが始まった。 25階は騒然として、仕事どころの話
ではなくなった。 24階以下の社員たちから軽蔑の眼差し・・・25階の
権威は地に落ちた。
T夫「シミなんて放っておけって、言っただろう」
Y嬢「ウン! 人格者たちが罵り合っているわね」
T夫「ヨダレが多いのはどの秘書かな?」
Y嬢「バカッ! お客さまに着いたのはミルクだって噂よっ」
T夫「そう! アレをくっつけて歩いているVIPのバカ面を見たいね」
Y嬢「香水の新製品「暗闇飛行」ってわけね」
1991−09−07 遊遊遊遊(名古屋)