#1140/3137 空中分解2
★タイトル (PPB ) 91/ 8/31 13:39 ( 38)
麻酔って何だ? /遊遊遊遊
★内容
雨が降ると、通行人は地下街へもぐる。 自由人たちも雨を避けて、地下街
に入ってくる。 自由人たちは、風呂にもはいらず、洗濯もしないから、清潔
とはいえない。 まるで、煙突掃除作業を終えたばかりのような人もいる。
普通人は、自由人のそばへは、なるたけ近付かないようにしている。 普通
人は、彼らを「無視」し、人間扱いしていない。
地下街の片隅で、自由人と宇宙人が、こんな会話をしていた。
宇宙人「テレパシーで会話できるのは、おまえだけだ」
自由人「オレは余分なことは、頭の中には入れないからな」
宇宙人「誰が、この国の王か?」
自由人「オレが王だっ! うじゃうじゃと人間はいるが、みんな不自由人さ」
宇宙人「じゃあ、おまえと交渉することにする。 本官は、X星の宇宙艦隊指
令長官∞ である」
自由人「本官だってよっ! 笑わせるんじゃないよ! 本館が古くなって新館
を増築中ってのがゴマンとあらーな! まあいいや! オレは、垂れ
流しのチョビってもんだ」
宇宙人「チョビ王に告ぐ! 我々は、×日×時から、地球人500万人調達作
戦を開始する! 抵抗すれば、総攻撃をかける」
自由人「抵抗なんかしないよっ! 日本には平和憲法があるからねっ! いつ
からでもやってくんな! ラッシュアワーの超満員電車なんか、まる
ごと持っていけば、効率的でいいんじゃあないの? 日本人がギッシ
リ、詰まっているよっ!」
宇宙人「協力を感謝する! チョビ王に何か差し上げたいが・・・」
自由人「ラーメンが食いてえから、450円、貸してくれよっ」
宇宙人「了解! 450円は贈呈するから、返済は不要である」
自由人「あんがとよっ! ところで、本官さんよっ!人間をそんなに大勢捕ま
えて、どうするの?」
宇宙人「臓器移植に決まっているじゃあないか!」
自由人「あっそう! せめて、切り取るときは、麻酔ぐらいはかけてやってね」
宇宙人「麻酔って何だ?」
1991−08−31 遊遊遊遊(名古屋)