#712/3137 空中分解2
★タイトル (GVB ) 90/12/ 3 0:32 ( 69)
大型スポーツ小説 「決定戦」 ゐんば
★内容
“ボール”
“野球”
“うし”
“乳搾り”
“りんご”
「どうですか、弥三郎さん」
“ジュース”
「どうですか……たって……喜三郎さん、これなんなんですか」
“すきやき”
「異種言語技世界一決定戦ですよ」
“しらたき”
「なんですかそれ」
「言語技の世界一を決めるんですよ」
“きみどり”
「はあ。で、なにやってるんです、これ」
「しりとり対連想ゲームです」
“葉っぱ”
「はあ」
「これは楽しみですよ。今年のしりとりチームは気合いが入ってますから」
「はあ、でも、これ、……どうなったら」
“パンティ・ストッキング”
“伝線”
「あっ、しりとりが勝ちましたよ」
「いや、それはわかりますが……」
“隣の客はよく柿食う客だ”
“客食う柿だ”
「次の対戦ですね」
“生麦生米生卵”
「あの、今度は……」
“生ご”
「早口言葉対伝言ゲームです」
「はあ」
“坊主が屏風に上手に坊主の絵を書いた”
“坊主がかいた”
「なかなか勝負が決まりませんね」
“赤巻紙青巻紙黄巻紙”
「それはまあ、そうですけど……」
“赤紙”
“……”
“……”
「……」
「どうなったんですか」
「どうやら伝言ゲームの抽選勝ちのようです」
「はあ」
“これやこの行くもかへるも別れては知るも知らぬも逢坂の関”
“LD HL,nn。 21 下位バイト 上位バイト”
「なるほど」
「また変なのが始まったよ……」
“人も惜し人も恨めしあじきなく世を思ふゆえに物思ふ身は”
“HALT。 76”
「百人一首対Z80ハンドアセンブル保存会です」
“かくとだにえやは伊吹のさしも草さしも知らじなもゆる思ひを”
「……あれって、言語ですか」
“RST 6。 EF”
「アセンブラですから、言語でしょう。ちょっと変わった対決ですね」
「え、ええ……」
“浅茅生の小野の篠原しのぶれどあまりてなどか人のこひしき”
「みてるこっちも興奮しますね」
「うーむ」
“XOR A。 AD”
「あっ」
“……”
「何があったんですか」
「Z80ハンドアセンブルチームの負けです」
「はあ。でも、よく見ててわかりますね。私なんかちっともわからん」
「最初はみんなそうです」
[完]