AWC 連載小説>魔法のネットワーカーアクセス那奈 [2]


        
#1366/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (DRH     )  89/ 1/18  23:40  (120)
連載小説>魔法のネットワーカーアクセス那奈 [2]
★内容
 あたしがBBSにアクセスしていると、運の良いことに、Freeのボードで、
3日後ミーティングがあるという(ミィーティングとは、交流会のことで、NET
上の人と知り合ったりする、有効な場のことを言うんだよ)、あたしのハンドルネ
ームは那奈(一応正体がばれたらやばいから、那奈と由美のID、別々にしたんだ)、
変身すると、なにか、不思議な魅力のある書き込みができるんだ、それで、あたし
は、はじめましてと、ミィーティングに参加したい等の書き込みをして、取りあえ
ずはNETから抜けた。
「那奈、そろそろコンピューターにもなれたみたいだな」
 プチとポポが肩に乗り、ディスプレイを覗き込んでいた。
「ええ、大体キーボードも、一通り‥‥とまではいかないけど、覚えたわよ」
「でも、ミーティングなんかに参加しちゃって大丈夫なの?、智広君も参加するか
もしれないわよ」
「大丈夫、あたしは用事があるって言えばいいし、大体那奈の姿で言ったらわかん
ないわよ」
「くれぐれもいっとくけどな、変身するとこや、由美が那奈であるということは、
誰にも知られたらいけないんだぞ、もしばれたら魔法の効力がなくなっちゃうからな」
「そうよ、気をつけてね」
「ええ」
 あたしは小さくあくびをした、そして何気なく机の上を見ると‥‥。
「あ〜、いっけない!」
「え?、え?、え?、なんだなんだ???」
「宿題やるの忘れてたっ!」
 今日、本当は智広に教えてもらおうと思ってたのに‥‥。
「あ〜あ、まあいいか‥‥、あした千恵美ちゃんにでも教えてもらおっと!」

☆そして、ミーティング当日

 とりあえず、あたしは那奈の姿に変身し、ミーティングの集合場所へと向かった。
 集合場所には4人の男の人(なかに智広もいた)と、3人の女の人がいた。
「あの‥‥すいませんが、プランニングNETの方たちでしょうか?」
「え、そうですよ、あなたは‥‥?」
 長身の格好の良い人がそう答えた。
「あ、はじめまして、那奈って言います」
「あ、僕はこういう者です、よろしく!」
 そういうと、その男の人は一枚の名刺をくれた。えっと、プランニング・どりぃ
む社長、岡田光男!???
「おもってた通り、美しい人だ、よかったらうちのBBSのマスコット・ガールと
して、デビューしませんか?」
 え゛?、え゛!?、あたしがデビュー???、そんな、どうしよう‥‥。
「そんな‥‥」
「いやぁ、すぐに返事をってわけじゃあないですから、よく考えてから、電子MA
ILでも、プロダクションの方に電話でもいいですから連絡をくださいね」
「あ‥‥はい」
「とにかくこれで、みんなそろった訳だ、それじゃあ移動しようか」
 あたしたちは、集会をするお店へと向かった。

          ☆

 とにかく、ごたごたはあったが、一応無事、ミーティングは終了した。
 あたしは家に帰ると、プチとポポにプランニング・どりーむの社長さんにスカウ
トされたことを話した。
「いいじゃん、やりなよ、せっかくの魔法、活用しなきゃ」
「そうよ、別に困ることはないでしょ?」
「そうね‥‥、面白そうだし‥‥やろか?」
「頑張ってね!」
 あたしは、とりあえずプランニング・NETにアクセスし、岡田のところへMA
ILを送った。

”文章名:OKです。
 とにかく、今日の話、OKですのでよろしく!

                     アクセス那奈”

「でも、いいのかなー」
「いいんじゃない?、チャンスがあればのらなきゃソンよ!」
「しかし‥‥つかれたー‥‥寝ようっと!」

          ★

 次の日に、プランニング・NETにアクセスすると、早速岡田さんから返事が来
ていた。

”文章名:それじゃあ‥‥
 今日にでも、プランニング・どりぃむの、スタジオの方に来てもらえますか?
細かいことを話したいと思いますので‥‥

                     岡田光男”

 今日!?、まあいいか‥‥、学校から帰ってから行こうっと。
「えっと、今日の時間割りは‥‥と、国・社・理・家庭科・体育か‥‥体育やだな」
 そんなことをぶつぶつといいながら、あたしは鞄に教科書、ノート、体操服を押し
込んで、2階のお店のほうへと降りて行った。
「おかーさん、御飯は?」
「トーストでいい?」
「うん、トーストとコーヒーね」
「はいはい」
 お母さんは、店の準備の手を止めて、トーストを焼き、コーヒーを入れてくれた。
「いっただきまーす!」
 うちのトーストは天下一品、なんてったってお父さんが焼いてくれるんだもんね。
 うん、美味しい!
 そんなことを考えながらトーストを食べていると、いつのまにか8:00になっ
ていた。
「げ、もう8:00?、やば‥‥」
 あたしは3階の自分の部屋に戻ると鞄を取って駆け足で、階段を降りていった。
「いってきまーす!」
 きょうも朝から暖かい、寒いの苦手だからこんな日は嬉しいんてだよなー。
 海沿いの道をしばらく歩くと、智広が待っている公園に着いた。
「遅い!」
 智広はあたしの姿を見つけるなりそういった。
「ごめんごめん、さあ、いそがなきゃ遅刻するよ!」
 あたしたちは、学校にむかいながら、プランニングNETのことについて話し合
った。
「それで、昨日ミーティングにいってきたんだけどな、那奈さんっていうのがきれ
いなんだよなー、うん」
 あはは、那奈があたしだってことに気がついて無いみたい、もっとも気がついた
らやばいんだけどね。
「へー、そーなんだ」
「うん、それでプランニング・どりぃむの社長さんがきててさ、スカウトしたんだ
ぜ、もしデビューでもしたら、俺ファンになるぞ!」
「ふ〜ん」
 そんなことを話しながらあるいていると、我等が学校、市立森木林総合学園が見
えて来た。
 この学校は、幼稚園から大学までのエスカレーター式で上がれる学校で(もちろ
ん一応試験はあるんだけどね)、あたしが小学部、智広が中等部でに行っているの
である。
「それじゃあ、またあとでね」
「ああ、ばいばい」
 そして、あたしは小学部、智広が中等部の校舎へと向かった。

                                 (つづく)




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