AWC APPLE COMPLEX 【青き魂の讃歌】(1) コスモパンダ


        
#1322/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (XMF     )  88/12/25  16: 1  ( 49)
APPLE COMPLEX 【青き魂の讃歌】(1) コスモパンダ
★内容
         APPLE COMPLEX   第3話 【青き魂の讃歌】

          「凍てつく大地に還った北国の人々へ」

                コスモパンダ


         <アップル・コンプレックスの設定と背景>
             前作を御存知ない方達に

 20世紀末、「悪夢の日」と言い伝えられる日を境に、地球は暗黒時代に入った。
 地球人類の約三分の一が四半世紀の間に消えていき、人類は滅亡の恐怖に陥った。
 しかし、熱い思いを胸に秘め、人々は再び、人類復活を目指したのである。
 西暦2070年代。
 暗黒時代が去り、漸く半世紀振りに地球に春や夏が訪れるようになって久しい頃。
 南太平洋上に建設された、アクアポリス「パシフィック・クイーン」は、既に老朽
化した都市だったが、人々は人間臭く、そして未来ならではの悩みを持って生きてい
た。
 カズ・コサックは、22才の青年で、モリス探偵事務所の助手兼雑用係だった。
 彼の迷コンビの相手は、スマートな美女、ノバァ・モリスであり、この探偵事務所
の所長である。彼女の見掛けは21才だが、精神年令は33才である。
 ノバァは元警官で、勤務中に凶悪犯のハンドミサイルで重症を負い、事故死したカ
ズのかっての恋人、エレナの身体に脳移植して、九死に一生を得たのである。
 更にもう一人? 真っ赤なボディのコンピュータカー、カーマインが二人と苦楽を
共にしていた。





               (1)プロローグ

 街は光に溢れ、天からの至福は全ての人々に行き渡っているようでした。
 不思議なものです。
 クリスマス間近の街には、「ジングルベル」が流れ、大人も子供も浮かれているよ
うに見えます。
 ただ、ここは南太平洋上に浮かぶアクアポリス「パシィフィック・クイーン」であ
り、雪の降るクリスマスではありません。
 それでも街行く人々の顔は明るく、喜びに満ち溢れているように見えます。
 そんな街の商店街が見える高架道路を走っていた私は、ショーウインドウに張りつ
いて見ている子供達を見つけました。
 その時、古い記憶の中にこびりついた染みのようなものが、私の中で浮き上がって
きました。
 そのフワフワとしたつかみ所の無いものを、私は必死に捉えようとしました。
 どうにかそれを固定した時、漸くその正体に気付きました。
 そう、確かあの日もこんな夜でした。


−−−−−−−−−−−(TO BE CONTINUED)−−−−−−−−−−




前のメッセージ 次のメッセージ 
「CFM「空中分解」」一覧 コスモパンダの作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE