#1263/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (VLE ) 88/11/19 1:18 ( 44)
トゥウィンズ・2 八章 ( 5/ 5) (43/43) あるてみす
★内容
「あら、だって、いい記念になるじゃない。二人の初体験の……。」
「てめぇら、いい加減にしやがれ!」
「きゃあ!」
健司は完全に堪忍袋の緒が切れたらしい。ま、半分は照れのせいもあるん
だろうけど、真っ赤になって茂と由香ちゃんを追っかけてる。
こうなると、どういうわけか茂も由香ちゃんも足が早くて、スポーツ万能
の筈の健司も追いつけないでいる。
僕は、とてもじゃないけど、あんな追い駆けっこには追いつけないし、そ
れに、あの二人には呆れてモノも言えない。まったく、何やってんだか。
でも、僕と健司がそうだったように、好きとか嫌いとかなんて関係のない、
単なる友人の筈が、いつの間にか大切な人になるってこともあるから、あの
二人だって、いずれは、そうなるかもしれない。いや、多分、そうなるだろ
うな。
そしたら、今度は僕と健司が、そのシーンを撮ってやるから、二人とも首
を洗って待ってなよ。
「うーっ。」
なんか、いつの間にか変なこと考えてたので、一度、頭を振って、頭の中
のモヤモヤを吹き飛ばした。
ねえ、健司。さっきは雰囲気で、あんなことになっちゃったけどさ、本当
は、あそこで終わって良かったなあって思ってるんだ。だってまだ、さっき
みたいに胸を触られるだけでも恥ずかしいんだもん。でもね、やっぱり健司
が一番好きなんだ。だからね、いつか……。
頭の中で、そう呟きかけて、慌ててもう一度頭を振る。
「ふう。」
変な気分を一新するため、そして、多分まだ赤いままになっているに違い
ない顔を元に戻すために、大きく深呼吸をして、ため息まじりの息を吐き出
す。
「まったく、もう……。」
既に日が落ちて、少しづつ暗くなり始めた砂浜で、まだしつこく続いてい
る三人の追い駆けっこを、僕はコンクリートの石段に座ったまま頬杖をつい
て、半ば呆れながらも、幸せな気分でずっと見つめていた。
−−− 八章 終わり −−−
−−− トゥウィンズ・2 終わり −−−
これで全部です。やっと終わりました。
ここまで読んでくれた方、本当にお疲れさまでした。
電話料金、及び歩合制の方のPC−VAN使用料金を上げてしまったこと
を深くお詫び致します。(^_^)
(実は、単にお詫びして、それでおしまいという話もあったりする。)
そして、こんなとんでもないものを最後まで読んで下さったことに対し、
深く感謝致します。ありがとうございました。
あるてみす