AWC 「闇 -Darkness- [第3回]」 By Tink


        
#1091/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (DRH     )  88/ 7/13   0:38  ( 53)
「闇 -Darkness- [第3回]」 By Tink
★内容
     第3章 光と闇の戦い

 真っ暗闇「「厳密に言うとそうでは無かった。どういう仕掛けになっているのか、
美香の着ている白い鎧から光が出ているのである。よって周りは薄暗くは見えるの
だが、かなり広い空間らしく、目に付く物と言えば黒く光っている床くらいである。
 美香は前にもここに来たことがあるような気かしていた……デジャヴーだろうか?
いえ、あたしは前に夢で見たこがあるんだ……、夢…?、あれは本当に夢だったの
かしら……?
 美香がそんなことを考えていると後ろの方からカツーン、カツーンと言う足音が
聞こえて来た。
 そして美香が後ろを振り替えるとそこには「「まっ黒な鎧に身を包んだ美香がい
た……!
「えっ……?、あたし……?」
白の鎧の美香は唖然とした感じでつぶやいていた。
「そう、わたしはお前の鏡に写った姿、いや、お前の心に住んでいる影と言った方
が良いのかな?」
 もう一人の美香の着ている鎧からは闇の力が出ているようで、あたりは真っ暗に
なってしまった。
 光が闇に吸収されてゆく……力の差?、いえ、彼女があたしの鏡に写った姿なの
なら力は互角の筈、じゃあ何故?
 白の鎧の美香は闇に圧倒されながら、そんなことを考えていた。
 「なにをボヤっとしてる!、行くぞ!」
 黒の鎧の美香が不意に闇に同化した。闇の中から黒い刃が襲ってくる!、白の鎧
の美香はそれを盾で防ぎ剣を出すが当たらない、もっとも美香は武道も何も習って
いないから、それは無理もないことなのだが……。
 白の鎧の美香はとにかく剣を見えない敵に当てようとするので、結果的に敵にス
キをつかれ、確実にダメージを負うことになる。
 このままじゃ駄目だ……、何故周りは闇なの?、何故彼女は闇に同化できるの?
何故……?
 そんなことを考え、白の鎧の美香は見えない敵をにらんだ。
 そして周りが一瞬光った様な気がした。美香はそのときに襲ってくる刃が見え、
それを自分の剣で受け止めていた。
 押し合う剣と剣はお互いに光と闇を出し合い、激しいスパークが起こった。それ
はまさしく互いを弾き飛ばそうとしているようだった。
 そして白い鎧の美香は弾き飛ばれ、黒の鎧の美香は踏みとどまった。
「あっはっはっは、光の戦士よ、お前の負けだな、ここがお前の墓場となるのだ、
死ねっ!」」
 黒い鎧の美香は白い鎧の美香に向かって黒い刃を降りおろした。

第3章END


 僕はこの章を書いててものすごく公海したことがあるんですよね、はっきりいって
この物語は一人称に向いてる!と、だって……、3人称だと『白の鎧の美香が…』と
か、『黒い鎧の美香が襲ってくる』とかでしょ、これは書き辛いし読みにくいでしょ
う。でもこれが一人称で書いてたら、『彼女は黒い刃をあたしに向けた』とか、『あ
たしは盾で何とか彼女の攻撃を防ぎながら』とか……、う〜む、これは本当に失敗し
たなぁ〜と思いました、はい。
 でもってこのお話は後1話で終了します(保証はしませんが)、しかしほんと、こ
の話、どういうふうに完結するんだろ……?(おいおいっ!)

では、
                    DRH58031 Tink




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