#1053/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (BMD ) 88/ 6/15 1: 4 (101)
AWCお茶会日記(後編)
★内容
その日はAWCメンバーの普段の行ないを象徴するようにサンサンと雨が降り注
いでいた(変な表現)
私は私用を済ませると京浜急行で品川へ、さらに山手線に乗り換え東京駅へと向
かった。目指すは八重州口、銀の鈴広場である。
【6/12】 その日はPC−VANの数あるSIGの中でも古株であるAWC
の集会が行なわれる日であるのだ。当然『あの』AWCのメンバーだから普通人
(まともな人)がいるハズもない。そんな中へ普通人である私が遇えて身を投じる
のだ。そんな必死の覚悟を山手線で決意した、だがこの事実は私の隣で女性に声を
かけていた男には恐らくわからなかったであろう。
いよいよ八重州口である。時計の針は3時30分。4時に集合だからまだ30分も
早い。だが軽く下見を・・・
わからない。どの人もマトモじゃなさそうに見える。これでは区別がつかないので
私は【八重州ブックセンター】へと足を運んだ。
【本日定休日】
だったということは僕とFon.さんにしか関係のないことだから話を飛ばそう。
引き返した私を待っていたのは伝言板である。さしたる期待もせず流し読みしてい
ったのだが私の視線はピタリと止まった。
「PC−VANのAWCの皆さん 銀の鈴の真下で待ってます。 Fon.」
確かこんなMSGだったと思う。これを読んだ私は慎重に銀の鈴の下を眺めた。
確かAWCで決めた【目印】がいるはずなのだが「歯」すら見当たらない。
だが落ち着いてみると何やら怪しげな二人が銀の鈴の真下で話していた。彼等以外
に銀の鈴の真下に人影はない。私は足を踏み込もうとした。
だが待て。まだ時間は5分ある。それにもし人違いでさらにその現場をAWCのメ
私はコインロッカーの方へ歩を進めた。そこで乾いた喉にアクエリアスを流し込む
と、軽く腕を延ばし気合いを掛けた。
意を決した私は慎重に歩き、その二人組に声をかけた。
「あのぉ〜 PC−VANのAWCの方ですか?」
最初に「PC−VANの」と加えたのは、人違いだった時のための用心である。
部外者はAWCを知らなくてもPC−VANなら知っている可能性があるのだ。
だがそんな私の危惧も杞憂に終わった。
「はい、そーですが‥‥‥」
私はまだ自分が名乗っていないことに気がついた。
「あ、COLORです」
すると背の高い人がそれに応じてくれた。
「どうも、あるてみすです」
新鮮な感動が私を包み込む。あの【トゥインズ】で空中分解を混乱におとしめた真
犯人が目の前にいるのだ。ではもうひとりは?
「はじめまして、Fon.です」
うぅむ。背丈は私より少々高めであろう。ちょっと羨望の眼差し。
そして軽く雑談をこなす。やはり【トゥインズ】の話題であった。
しかし時計の針はもう4時をまわろうとしていた。まだ集まっているのは3/8で
ある。そしてこーゆー時にも馴々しく詰まらないことをいう奴はいる。
「今VANにアクセスしたら【事情により欠席】ってMSGが5つあったりして」
一瞬静まる二人。あまりにもそぐわない冗談であった。
Fon.氏が不安になったのか
「ちょっと見てくる」
とPC−VAN会員章をピラピラさせながら歩いていく。途中人様の顔を会員章で
ペシペシしたかどうかはさだかではない。
「あ、こんなとこにいたの?」
突如背後で声があがった。
余りに意表をつかれた私は声のする方向へと向かった。するとそこには3人の男性が
いた。いったい誰が誰なんだろう? あの背の高い人はMr目印の秋本さんに違いな
い。そして遅刻を予告していたSigopさんと本多さんを引くと、ScomのOL
T番をつとめているYOUNGさんと、友岸を殺したかもしれないKARDYさんで
あるはずだ。
そんな私の怪訝そうな顔を見たのか彼等は自己紹介をしてくれた。
やはりKARDYさんとYOUNGさんであった。
実はYOUNGさんは25歳、KARDYさんは24歳という予備知識を持ってい
たために、もっと老けてるかな? などと思っていたがとんでもない。あるてみすさ
んもあまり若くないようなことを言っていたが、本人が言わなければそんなことは気
がつかないであろう。(物を書くて若さを保つ秘訣なんじゃないか?) ふと私はお
世辞込みでそんなことを考えたりもした。
そして一同はJR東海の経営する?「A・POINT」へ秋本氏から頂いた黄色い
人形をもって移動した。傍から見ればさぞかし異様な団体であっただろう。
「A・POINT」へ入った私達は席の都合上二手にわかれた。
私はYOUNGさんと同じ席である。まずは挨拶をすませた。
そして「OLT」はどう読むのかという話題になった。
YOUNGさんはどうやら「オルト」と呼んでいるらしい。実は私も同じであるが
PC−VANではどー呼んでいるのだろう?
しばらく話しているとCOTTENさん登場。「ドラえもん」という予備知識があ
ったためすぐにそれとわかる。でも体格的には「ジャイアン」の方が近いような気が
した。そして離れていた席を勝手に移動し、本多さんと秋本さんを除いて、取りあえ
ず集まった6人で自己紹介を始める。ハンドルと現在書いている作品を発表するとい
う苛酷なものである。なにしろ【本プロジェクト】のリーダーが目の前にいるのだか
ら迂濶に思い出させることは避けなければならない。
そして秋本氏と(秋本氏曰く「秋本氏の黒幕」)本多氏が登場。
何故か比較的おとなしい秋本氏と本多氏。無理矢理自己紹介をさせると「A・POI
NT」の2階が開いたというので移動。
なんと席が予約してあり私達は喫煙者と禁煙者を区別して座った。
そしてまた話の続き。
話題は読書の傾向である。なんと私と本多さんと秋本さんを除いたほとんどが火浦
功と新井素子を読んでいるのだ。こいつは焦った。なぜなら私は両作家の本を手にす
らしていないのだ。
そして先日、24時から2時迄リダイヤルをしていた私はPC−VANの悪口に気
合いをいれ、話しまくった(皆さんも同意したから同罪よ(笑))
YOUNGさんの進行で時はあっという間に流れ、COTTENさんの重大発表、
そして新幹線のホームへお見送りである。そこで初めて記念写真。カメラから常に死
角へ逃げる本多さん。だが強引に一枚撮り・・・COTTENさんよ、さようなら
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