#797/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (BMD ) 88/ 2/20 17:28 ( 56)
雑文> 1988 さらば高校生
★内容
*** さらば高校生・1 ***
僕は君は別れをつげなくてはならない。
君は僕にとってかけがいのない人間だった。
決して好きだった訳ではないけれど僕には君が必要だった。
だからあえて君に別れをつげよう。
さらば高校生よ
*** 読書 ***
電車の中で君は本を広げた。
本の内容は多種多彩だったね。
頭に入っているのかは別として。
でも君は本当に本が好きだったのかい?
僕は知っているぞ。
君は人に席を譲るのが嫌だったんだ。
そんな自分の醜い心も嫌だった筈だ。
でも君は今日も本を読み続けている。
本当に君は嫌な奴だ。
*** アルバイト ***
隙さえあればバイトをしていた君。
君は君でいられる場所を求めていたね。
学校では本当の君ではいられなかった。
自分が自分である場所はアルバイトだったのかもしれない。
*** 偏差値 ***
「偏差値なんかで人間の価値は決まらない」
君はどこかの偉い先生の発言に同意していたね。
でも・・・本当に同意してたのかい?
違うだろう。
君は怖かったんだ。
自分の価値が定まることを。
そしてなまけた言い訳をしている。
「偏差値だけが人間の価値じゃない」と
*** クラブ活動 ***
クラブ活動を熱心にしていた君。
君ってそんなに物理が好きだったっけ?
いや、多くは言うまい。
君は少ないけど仲間が好きだったんだ。
虚勢を張らずに話せる仲間が。
時間を忘れて意見をぶつけられる仲間が。
それに勝とうが負けようが君は満足していたね。
真剣に語ることか罪な時代になじめない仲間達。
君の大切な宝物だ。いつまでも大切にしろよ。
*** さらば高校生・2 ***
後少しで君ともお別れだ。
短いつきあいだったけど、君は僕の中で生きてくれ。
僕は君でいて欲しいけど。
君は君ではいられない。
だから君を越えていく。
いつかは君より大きくなって君を懐かしむ日も来るだろう・・・
・・・さらば高校生よ