#3550/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/07/12 17:42 ( 28)
江戸時代に飼えるかどうか知らんけど(^^; 永山
★内容
J:COMBSで放送のドラマ「半七捕物帳」第八話『怪談津国屋』を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
サブタイトル通り、怪談仕立てのストーリー。身投げした若い女の幽霊が出たり、人
魂が出たり、ろうそくがいきなり倒れて小火になったりとそれらしいネタを盛り込んで
いて、まずまず面白い。当時なら、霊の存在を信じる人の割合も高かっただろうから、
大の大人らが怖がってもさほど不自然じゃないし。種明かしの段になると、やや子供だ
まし感が出てしまうのは仕方がないか。それでもろうそくのトリックは、単純だけど効
果的だと思ったです。
幽霊に化けた女と首謀者の女が揃って闇夜に消えていく場面、ここが一番不可思議で
どうやったのか分からなかったのだけど、これについての説明はなし。壕を、丸太に乗
ってすーっと移動している感じ、ただし手は動かしていない……となると、水面下に仲
間がいて、目撃者からは見えないように引っ張っていたとしか。(^^;
犯人グループが思った以上の大人数で、仮にうまく行ったとしても分け前少なそう。
軽業師崩れとのことですが、長細い手裏剣を使う様は、まるで忍者でした。逃げた仲間
を半七らの目の前で、手裏剣で処分しちゃうのは、現代ドラマにもよくあるシーン(もち
ろん手裏剣じゃなく銃ですが)を取り入れたのかな。
続いて同じく第九話「蟹のお角」は、完全に人情話。推理物としてみるべきところは
なかったように思います。巾着切り=スリを描いてはいましたけど。
元スリのお角が、夫でやはりスリの共犯者だった巳之吉が真っ当な暮らしを歩もうと
する網膜行かず、巳之吉の方がお角に隠してスリに逆戻りしている、という設定。巳之
吉は新たな共犯者として、別の女を家に連れてきてお角の留守中に技を仕込んでいる。
そのことにお角が気付く流れが、もっと面白くできたんじゃないか、つまりミステリと
しての趣向を凝らせたと思います。というのも作中、お角は文鳥を飼っているのです
が、これをオウムや九官鳥の類にし、巳之吉が教え込む声を覚えて喋るようになる……
てな具合に。
ではでは。