AWC あまりひねくれていない   永山


        
#3538/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/06/30  16:59  ( 22)
あまりひねくれていない   永山
★内容
 BS松竹東急で放送のドラマ「ひねくれた殺人」を録画視聴。ネタバレ注意です。
 原作は海渡英祐の短編「ひねくれた花」で、未読です。
 事前情報なしにタイトルだけで決めて何となく録画。序盤に登場する怪しげな私立探
偵を田村正和が演じていて、ちょっとびっくり。どう見てもチンピラ風のキャラを田村
正和が演じるのは違和感あるから、よほど古い作品か、もしくはこの探偵が脇役に見え
て実は主役なんだろうなと。あとで調べると、映像作品としては一九八二年のものと分
かった。この年代なら、すでに田村正和は主役クラスになっていた記憶があるので、後
者なんだろうなとおおよその当たりが付くことになる。事前情報がなかった分、そうい
う推測をせずに済んで、まあよかったかな。
 内容は、勤め先の社長の夫人と浮気を重ねていた男が、探偵に脅されて交換殺人の計
画に巻き込まれていく、というのが主軸。シンプルな交換殺人で終わるはずもなく、こ
こからタイトル通り、ひねくれた展開を見せていくわけですが……現代の観点から言う
と、さほどひねくれてはいない、これくらい当たり前と感じるかもしれず。一応、二転
三転染ますが、想像の及ぶ範囲に収まっていた。
 田村正和演じる男の立てた計画が、うまく行ったかのように思えた矢先、似顔絵をき
っかけにあっさりと崩壊する流れは、呆気ない。やはり、男自身が顔を出して、罠に填
める相手に接触するというのはリスクが大きすぎ、絶対に避けるべきだった。せめて念
入りに変装しておくとか。その上で、完全犯罪に見えた計画が失敗に終わるという展開
を見せてくれたら、傑作とまでは行かなくとも佳作にはなっていたかもしれず、勿体な
い。

 ではでは。





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