#3441/3597 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/04/01 01:32 ( 39)
岡嶋一人二人三人 永山
★内容
らいと・ひるさん、レスをありがとうございます。
生成AIによるトリック“創出”の件、やはりそうなんですか。ニュースで生成AI
に関する話を見聞きした限りでは、既存のネタ(情報)の組み合わせやまとめができる
だけで、新たな物を生み出すことには大きな期待できないとの印象を受けましたので。
その一方で、組み合わせることができるのであれば、新たなアイディアの生まれる余
地が多少なりともあるかなとも思います。
記憶が曖昧ですが、“新商品開発に頭を悩ませていた家電メーカーの社員が、国語事
典を適当に開いたページの適当に指差したところにあった単語二つ「梅雨」と「洗濯」
を結び付けて、乾燥機能付き洗濯機を開発した”なんていう逸話を、本当かどうか知り
ませんけど聞いた憶えがあります。生成AIも似たようなことができそうな……?
推理作家の高木彬光でしたか、「これからのミステリは既存のトリックの組み合わせ
が鍵になる」みたいな言葉を残していたように記憶していますし。※この「これから」
は昭和時代の話ですが
あと、最近になって思うのは、生成AIを本格ミステリ執筆に使うのであれば、「不
可解な謎」の状況設定を任せるのが適しているかもしれないなと。
本格ミステリ書きが案外苦労しているのが、「不可解な謎」だと言われることがあり
ます。毎度毎度、密室だのアリバイだのダイイングメッセージだの消失だのといった定
番化した謎を描いていると、読者のみならず作者も飽きてきて、新奇な謎を生み出した
くなるもの。でも新奇というだけあって、一朝一夕に作れるものでなく、頭を捻ること
に。このときポイントとなるのは、ほしいのはとりあえず「不可解な謎」そのものであ
り、実現方法や解決は二の次だということ。
方法や解決が不要なら、生成AIがどんな荒唐無稽な答を寄越しても、(一応)ウェ
ルカムで受け入れられる、という算段。
試しに、“島田荘司の本格ミステリに見られるような、推理小説における「詩的で美
しい謎」「不可能犯罪」「人間業とは思えない現象」を新しく創出して”みたいな感じ
でリクエストしてみたところ、宝石の瞬間消失と翼人を絡めたネタを返してきました。
完全オリジナルとは言えないでしょうけど、悪くありません。
で、何故か解決についても言及しており、途端にへなちょこな内容になりました。
「おまえさんは状況を考えるだけでいいんだよ」って言おうかと思いましたけど、その
せいで万が一にも二度と解決案を出さなくなったら困るかもしれないので、やめにしま
した。(^^;
生成AIとやり取りしながら物語を作っていくのって、一人で共作気分を味わえる気
がして、なかなかいいかもしれない。まだ弱めだけど、刺激になる。
ではでは。