AWC どこまでが創造なのか知らないけれど   永山


        
#3314/3585 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  24/12/10  17:41  ( 22)
どこまでが創造なのか知らないけれど   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「海に眠るダイヤモンド」第七回を録画視聴。ネタバレ注意
です。
 現代パートにて、かつて端島で鉄平の関わる何らかのアクシデントがあったことを示
唆し、過去パートにて徐々に不穏な空気を醸し出していくという手法が存分に活かされ
ていた。定番のやり方とは言え、効果絶大。
 坑道で火災が起きてからのじりじり、きりきりあるいはひりひりした感覚はドキュメ
ンタリーを思わせる。安全第一の炭鉱長と端島の生活をなくしたくない一平との、感情
剥き出しのやり取りもよかった。これより前の回で、炭鉱長が単なる悪役からちゃんと
血の通った人物として描かれていたのが大きい。その後、炭鉱長が苦渋の決断を下した
のだと理解した一平が、炭鉱長のアナウンスを静聴するように皆に注意する場面もい
い。
 高島から災害対応の応援に来た男性が、九号坑道水没のためバルブを操作する役目を
負うも、当該の自分がこれをいていいのだろうかと躊躇うシーンもまたよかった。そこ
から島の人間である鉄平に代わりにやってもらうという流れは、とても響く。
 そして鉄平の兄進平が坑道で意識朦朧となり、一人残されてしまう。そこへ水が徐々
に入ってくる。タイムリミットサスペンスの趣が。もし仮にこのまま進平が亡くなった
ら、鉄平は「自分がバルブを動かして、坑道に水を入れた。兄を死なせたのは自分だ」
なんていうトラウマを背負うことになるのか? 最初、鉄平自身が事故に巻き込まれて
どいにかなってしまうんだと想像していましたが、上に記したような展開でも行方をく
らますことをありそうに思えてきた。

 ではでは。





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