#3251/3596 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 24/10/21 16:57 ( 27)
弱みと強み 永山
★内容
作者の年齢>
新人賞の場合、作品第一だとは思いますが、主催する側としては、折角お金や人を用
意して募るのだから元を取って充分にお釣りが来る人を選びたい、となると若くてより
長く書き続けてくれるであろう人を優先的に選ぼうというのはあるかも。
あと、新人を売り出すのに何らかのキャッチーなフレーズがあった方がやり易いとい
うのはあるはず。年齢で言えば、史上最年少とか現役高校生とか、あるいは逆に高齢
者、九十九歳の新人なんてのも売りになるでしょう、多分。そういった意味で中年〜初
老は“弱い”と言えそう。
もちろん、作品を通して、年齢・キャリアを活かしたストーリーやトリック等を考案
する能力を見せつければ、高齢のハンデは関係なくなるんでしょうけど。それで思い出
したけれど、島田荘司と講談社が組んで、「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロ
ジェクト」というのをやってました。応募できる人の年齢を六十歳以上とし、そういう
人達のキャリアを活かしたミステリを送ってもらおうという狙いで。二回やって途切れ
ているみたいですが。
読者から見れば、作者の年齢はさほど気にしていないんじゃないかと私なんかは思っ
てたのですが、ジャンルによって違うんですかね。中年作家が若者キャラを描けるの
は、才能かもしれないし、そうでなければ努力のたまものだと思う。一方で、現代を舞
台にした作品の登場人物が、若い世代なのに悪い意味での昭和キャラになっていたら、
「ちょっとこれは……」と引くことはあるかもしれません。
というような訳で、中年が高校を舞台に、若者を主人公に据えたミステリを書くの
は、私としては全然問題なし。結局のところ中身次第、粗筋が面白そうなら目を通しま
す。
公募するには若干不利かもしれませんが、逆手に取ることもできなくはないかなあ。
キャピキャピ(死語)の女子大生と思わせて、実は社会人大学生とか。
ではでは。