#3239/3597 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 24/10/10 18:27 ( 30)
神もヒルコも細部に宿る 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「全領域異常解決室」初回十五分拡大を視聴。ネタバレ
注意です。
全領域異常解決室、略して全決。大和朝廷の時代から存在する組織とのことですが、
その時代に「領域」「異常」「解決」といった熟語がすでにあったのかしらん? 少な
くとも「領域」は江戸時代から使われ始めたみたいなのですが。なので、どうせなら大
和朝廷のときの組織名を別個に作って提示し、「現在はこのように名称が変わりまし
た」とでも言ってくれてよかったのに。
“モザイクスプレー”なる代物が登場しましたが、ほんとにあるのかな? そのスプ
レーを浴びた状態だと防犯カメラの類に映ってもぼやーっとした影のようにしか映らな
くなるとか。そんな物があったら、犯罪に防犯にとどんどん使われているはず。
さて、肝心の事件。理屈で解決できた分については、途中で想像した通り。驚きはな
く、つまらないとは言わないけれども退屈な部類に入りました。その解決のあと、正真
正銘の怪異が実在するかも?と匂わせる流れにしても、よくあるパターン。ここまで型
通りに来るのであれば、最後にどう考えても不可能犯罪じゃん!と思わざるを得ない犯
行現場をどかんと見せて、次回に続くくらいはしてほしかった。
松宮が三件とも第一発見者になる理由がぴんと来ず。バズるためだけに、わざわざ三
件とも第一発見者になる、しかも被害者は松宮のファンばかりというのは、リスクが大
きすぎるでしょ。ヒルコは“上級国民”ばかり消しているため衆愚から支持されたので
あって、“上級国民”には含まれそうにない三人が被害者ってだけで違和感が生じて、
早々に模倣犯の仕業と疑われているに決まっている。
キャスト面もしくは演出面で残念だったのは、この松宮というキャラクターが、人生
懸けてまで推したくなるようなアイドルには全然思えないこと。何を好きになるかは人
それぞれとは言え、限度というものがあるはず。売れていない時期の描写がもっと必要
だった。
一方、藤原竜也はこれまでと違って?終始抑え気味の演技が続き、安心して観ていら
れた。広瀬アリスも、これまでの違って?がちゃがちゃしたうるささが抑えられて、安
心して観ていられた。こういうのを見ると、今まで制作サイドのキャスティングが、固
定されたイメージに偏っていたんじゃないのと思えてくる。
ではでは。