#3202/3611 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 24/09/03 16:50 ( 28)
責任の軽重と限度 永山
★内容
WOWOWのドラマ「密告はうたう2」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
元刑事で現役時代から、物証で詰め切れない犯罪者に対して私的制裁を加えていた榎
本が、属する組織“互助会”の尻尾切りにあって、死亡。大きな転換局面を迎えたので
すが、その過程で腑に落ちないことが一つ。
榎本が消されたのは、榎本の周辺に捜査の手が伸びてきていることを“互助会”上層
部が知ったからと推測される。その知るきっかけとなったのは、榎本とつながりのある
現職刑事の峰に、皆口が独断で直に接触し、私的制裁を依頼する風を装って近付くも、
狙いを見透かされたからだと思われる(そういう描き方をしていると感じた)。こうい
う経緯であれば、皆口の責任を問う声が大きくなっても不思議じゃないのに、全然そん
なことにはならず、兆しすらない。少し前のエピソードでは、皆口の(別の)独断行動
を非難して、捜査から外そうか外すまいかっていう雰囲気になったときもあるのに、ど
うして今回は何もなしなんだろ? 現時点で事件の鍵を握る最重要人物の榎本を死なせ
るきっかけを作ったというのは、非常に重いと思うのですが。結局、これも信用できる
人材の不足故と解釈していればいいのかしらん。
腑に落ちないと言えばもう一点。榎本が撃たれる場面に出くわすことになった毛利。
この刑事がその現場に出向くことになったのも、榎本がいつもとは異なる行動を取った
からであり、事情を知ったあと、もっと皆口や佐良に怒りの感情をぶつけてもおかしく
ないと思うのですが、やけに大人しい。それどころか、同じく現場にやって来た佐良に
対して、「どうして入って来たんですか。命を落とすのは一人でいい」みたいな台詞を
吐くから、らしくないなあと違和感を覚えたです。今後の展開につながる何かの伏線?
そういった疑問点を乗り越えれば、意外な展開が繰り広げられた、なかなかよかっ
た。思わせぶりというか意味深なやり取り、台詞が多く、想像しがいのある映像だった
なと。
榎本の命を奪った銃弾の検査を、佐良が鑑識の知り合いに依頼するくだりがあり、今
回はこの検査結果が判明したぞってところで終わりかなと思っていましたが、違った。
それ以上の意外な展開を用意できていたからこそだなと、勝手に思っています。(^^)
ではでは。