AWC 誰が誰を操ろうとも   永山


        
#3200/3612 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  24/09/01  17:25  ( 34)
誰が誰を操ろうとも   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「笑うマトリョーシカ」第十回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 またまた今回も、描くのが面倒なところをすっ飛ばして先に進んだ感が強い。浩子の
再婚先の小松家でホームヘルパーとして働いていた田所礼子が、実は整形した亜里沙だ
ったと明かされましたが、疑問点だらけ。どうやって思惑通りに小松家に雇われたの
か。田所礼子になりすました方法は? ヘルパーの専門学校入学の際に田所礼子として
の書類がいくつか必要と思われるがいかにして揃えたのか。道上の取材では、専門学校
入学前の経歴が全然掴めないとなっていたが、そんなことがあり得るのか。掴めない時
点で経歴はすべて作り物ということなのではないのか等々。
 ここにきてようやく亜里沙の消息が表にできてのはいいけれども、取って付けた感が
強い。失踪した亜里沙の行方を、何で今まで継続的に調べようとしなかったの。
 亜里沙の失踪は当人による工作だとも判明しましたが、その間、こっそり清家と会っ
ていたと言ってた。これにも疑問符がつく。国会議員を目指し、実際になった清家と、
失踪したことになっている亜里沙とが密かに会うなんて。最低限、どんな方法で人目を
避けていたのかについて、作中で語る必要があると思う。この時点では亜里沙は整形し
ていないのだからなおさら困難が伴ったはずなのに、簡単に済ませてて、何だかな〜。
 何よりも納得しがたいのは、亜里沙が武智議員殺害を認めたというのに、警察へ通報
云々の話にならないこと。
 清家の人気が爆発的に上がり、次期総理の声が多数みたいな描写がありましたが、こ
の辺ももっと丁寧に描いて、説得力を持たせなきゃいけない。ドラマでは清家は自分の
(あるいは“ハヌッセン”の指示した)主張・意見を述べただけで、実績はほぼ皆無。
話のうまさで人気が出ることはあるだろうけど、それだけで一般大衆から次期首相の声
が上がる? 今の有権者を見くびってるとしか。憲法改正・首相公選制を実現するに
は、与党内で味方を増やす必要があるでしょうけど、大臣の一人や二人追い落としたぐ
らいでは足りず、数多いる先輩議員らをいかにして味方に付け、反対派を排除していっ
たのかも分からない。
 鈴木が秘書をやっている間は、操られている感が清家にあったんだけど、鈴木が辞め
させられてからは、ほとんど感じない。表立って描いていないから当然と言えば当然か
もしれないが、最終的な“ハヌッセン”が誰であろうと、その優秀さが伝わって来ない
のは物足りないような。
 原作小説は描き方が結構違うらしいんですが、現実味や描くべき箇所を描いていある
のかが気になる。

 ではでは。





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