#3193/3612 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 24/08/26 16:27 ( 36)
揚げ足取りではあるけれども 永山
★内容
日本テレビ系で放送のドラマ「降り積もれ孤独な死よ」第八回を録画視聴。ネタバレ
注意です。
今回、神代が出て行って間もない灰川邸に、警察官が訪れ、その日の内に灰川が子供
らに共同生活の終了を告げるシーンがありました。この時点で警察は、灰川邸の様子を
ある程度掴んでいたことになります。犯罪性の有無はともかくとして、未成年の子供を
大勢引き取り、共同生活を送っているところという認識だったはず。
一方、第一話で、窓ガラスの割れている灰川邸を調べに冴木ら刑事・警察官がやって
来たときは、事前情報は灰川十三という人が住んでいるということのみ。これっておか
しいような。少なくとも過去に一度、通報があってちょっとやばい家だった、ぐらいは
把握した上で、灰川邸の捜索に入るもんでは?
そもそも、共同生活を終了させたあと、子供らはどうなったのか。灰川がいきなりほ
っぽり出すとは考えられず、各家庭に帰らせることもあり得ない。ただ、のちの本ドラ
マの描写では家庭に戻っていた風ではある。そこら辺の経緯が曖昧で、もやもやする。
警察が主体的に関わって、子供らも公的な機関が引取先を探したとか? だとしたら灰
川の動きをマークすると思うんだけど、十三の白骨死体が見付かった時点で行方を掴め
ていなかった。なーんかチグハグで、面倒な箇所を省略して話が進んでいる印象を受け
る。
話は少し換わって、原作漫画の第6巻が期間限定配信されていたので、読んでみまし
た。3〜5巻を読んでいないので分からない箇所もありましたが、ドラマの内容と照ら
し合わせて補えばどうにかなるレベルでした。
で、気になったのが、一九七五年のとある地方の出来事を描いているパートに入り、
そこに登場する二十四歳の女性の台詞に「キモっ」とあったこと。一九七五年に「気持
ち悪い」の略語「キモっ」はないだろう……と思って調べたら、「キモい」は一九七〇
年代後期には使われていたらしい。一九七五年は後期の頭って感じか。流行語になった
としても、この時点で地方の人が使うのは不自然と言えるかも。さらに「い」を略した
「キモっ」が使われるようになったのは、二〇〇〇年代に入ってからとの情報(ネット検
索結果)もあり、描いた人はちょっと不用意だったんじゃないのかなーと思わないでもな
し。
ついでに、“キノコの森”なるチョコレート菓子が作中に出て来ましたが、実際にあ
る“きのこの山”の発売が始まったのも一九七五年。そこは合致している。(^^) なお
“きのこの山”は当時爆発的ヒット商品となり、注文に製造が追い付かなかったそう。
作中の“キノコの森”は田舎の映画館の売店に入荷するも在庫がそこそこあるのか、客
へのプレゼントに使われる始末。(^^;
ではでは、