AWC シリアスと絵空事   永山


        
#3182/3614 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  24/08/17  13:21  ( 38)
シリアスと絵空事   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「笑うマトリョーシカ」第八回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 久しぶりに亜里沙について触れるシーンがありましたが、期待していた物とはまるで
違って不完全燃焼。あそこで名前を出しておきながら、亜里沙が現在どうなっているか
について何ら気にしないのは、むしろ不自然な態度に映る。
 敵対する人物の名前を敢えてペンネームに用いるという亜里沙の性格を出発点に、浩
子もしくはその母は中国出身で、清家のルーツは中国にあるという持って行きようはよ
かった。ただ、ちょっと気になったのは、亜里沙はどうやって浩子の本名がリュウリー
ランであると知ったんだろうか?という点。浩子の側では多分、是が非でも伏せておき
たい情報であり、多少調べた程度ではまず表に出てこないはず。清家に取り入って、聞
き出したのか? でも清家は基本的に浩子の言うことを聞いて動いているのだから、ど
んなに魅入られたとしても、不利になりかねない情報を漏らすとは考えにくい。唯一あ
りそうなのは、清家自身は母・浩子の言うことを聞きつつ、反感も抱いており、釘を刺
すために敢えて情報を漏らしたというパターンかな。さじ加減が難しそうですが。
 あるいは、中国出身という話そのものがフェイク、とか。「これはいい情報を得た」
と喜び勇んで攻めに掛かってきた相手を、完膚なきまでに叩きのめす、という狙いがあ
るのなら、まあなくはない。しかしこれだと、清家が外国人の権利拡大を狙っている節
があるのと、整合性が取れなくなるような。
 清家(と浩子)の目的は、今回出て来た手掛かりから想像すると、首相公選制を実現
させ、在留外国人に選挙権を認める条件を大幅に緩和した上で首相選挙に立候補、一気
に政治のトップに立ち、日本を牛耳る……ってな絵が浮かんでくるのですが、いまいち
現実味が薄いような。ここまで曲がりなりにもシリアス風味で来たのだから、目的もも
う少し現実寄りじゃないとバランスが悪い。とりあえず、首相選びが公選制に移行する
というのが、あまりにも現実離れしている。なので、想像が当たっているとしたら、公
選制に移行するくだりにどれだけリアリティを持たせられるかが重要かと。
 現実味と言えば、三つ、ん?それでいいの?と感じたことが。一つは、道上の取材を
愛南警察署が快く受け、捜査資料を付き添いなしに閲覧させてくれて、しかも写真まで
撮らせていたシーン。あんなことあるんかいなと。
 二つ目は、清家を官房長官に指名する前に、政権・与党幹部は清家のいわゆる“身体
検査”をどこまでやったのか。ルーツが中国にあることくらい、簡単に把握できそうに
思うんですが、そこに問題はないと判断したのか。出自を問わないというのは建前で、
少なくともこれまでの日本なら、待ったの声が上がるんじゃないかしらん。それとも、
本ドラマに出て来る政権は、すでに着々と外国人勢力に侵攻され、いよいよ仕上げの段
階に入っているという設定だったり?
 三つ目、官房長官が「明日、地元に戻って馴染みの料理屋で食事するよん」みたいな
SNS投稿をするもんなの?(^^; 警護面、大丈夫か。

 ではでは。





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