#3138/3614 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 24/07/03 16:57 ( 28)
ある意味ノーマーク 永山
★内容
U−NEXTで映画「ザ・ハント」(米国 二〇一九)を視聴。ネタバレ注意です。
気になるコンテンツを登録できるマイリストに入れていたんですけど、何でこの作品
を入れたのか覚えていない。(^^; あらすじをざっくり言えば、全米?各地の住民が意
識を失ってふと目覚めてみれば、他の者と一緒に一所に集められていた。実は彼ら彼女
らは、金持ちセレブが主催した人間狩りゲームの標的。武器の入った箱を開封した時点
で、幕が切って落とされた――みたいな具合になるかな。これだけ読んだら、よくある
デスゲーム物の一種で、気になるような特色は感じられないんですけど、とりあえず観
てみた。
で、それなりに面白かった。
まず序盤、誰を主人公として観るべきなのか分からない。正確に言うなら、主人公が
定まらない。「この人物が主人公かと思った、あっさり死亡」をやたらと繰り返す。こ
れがなかなか効果的だった。私でも知っているような大物俳優でやってくれたら、より
意外さが出てよかったんじゃないかな。ただ、もしそんな役柄なら大物俳優が嫌がって
引き受けなさそうだし、制作サイドにしてもコストパフォーマンスが悪いかもしれませ
んが。
何やかやあって主人公が決定。狩られる側だったその人物が狩る側を次々に倒してい
く様が、何とも爽快。第三者のふりをして出て来る狩る側の人間であっても、次々にそ
の正体を見破り、死体の山ができあがる。見破る家庭もある程度示してくれて(その知
識がないと分かりっこないネタばかりだけど)、そこそこ納得感があるのもいい。
そして終盤、明らかになる狩る側、主催者の正体。よくある「金持ち&権力者の暇つ
ぶし」「人間狩りの模様をネット配信して視聴料を集める」といったことはなく、個人
的な恨み(お門違いの逆恨みに近い)が発端だった。この辺りもポイントが高い。
当然ながらバイオレンスなシーンは多々あるし、スプラッターな場面もちりばめられ
ていて、そういうのが苦手な人は注意が必要でしょうが、狩られる側に感情移入できて
いればスカッとするかと思います。
一見の価値はあるかもしれないが、二度見ることはないタイプのお話でした。
ではでは。