#3128/3613 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 24/06/24 16:42 ( 33)
ゲームの名は愉快 永山
★内容
WOWOWのドラマ「ゲームの名は誘拐」第三回を録画視聴。ネタバレ注意です。
おおっ、ここに来て俄然面白くなってきたぞ。やっぱり、東野圭吾、侮るなかれか。
まず、前回第二回のラストからのクリフハンガーは、しょうもない、ただガードマン
が巡回しに来ただけっていう、ある意味予想通りの無理矢理調整のクリフハンガーだっ
た。
身代金受け渡しの取引中止は元々計画通りで、尾行はが本当にいないかどうかを確か
めるためだったと。
で、ここからが怒濤の展開。身代金受け渡しの本番当日、いかにして三億円を奪取す
るのかと思ったら、まさか第三者を使うとは。被害者家族の立場を考慮に入れた、なか
なかうまい方法。さすがに、ドラマで描かれたように問題なく完了するかというと、ち
ょっと怪しくなってくるけれども、少なくとも失敗したときの対策としては充分に現実
味がある。警察が見張っていたとしても、真犯人である佐久間にはまず行き着けないだ
ろう。懸念は、カメラの仕掛けが受け渡し現場に残るぐらいか。
こうして首尾よく身代金を奪うことに成功。ほとぼりが冷めるまで三億円はマンショ
ンの一室に隠し、佐久間と樹理は二度と会わないと約束して別れる。これで樹理が葛城
家に戻って、嘘の証言をすれば終わり、のはずだった。
ところが葛城の(誘拐連絡用の)X旧Twitterには、金を払ったのに樹理がま
だ戻らないというニュアンスのつぶやきが。訝る佐久間は、樹理の居所の手掛かりがな
いか、マンションに行ってみる。すると女性専用と聞いていた建物からは男が出て来
た。樹理を信用しすぎていたのか……?と不安に駆られる佐久間。そこへ上司から連絡
が。日生自動車の葛城副社長の娘・樹理が遺体となって発見されたと。慌ててテレビの
ニュースを見ると、映し出された“葛城樹理”は、佐久間と狂言誘拐を仕組んだ女とは
全くの別人。彼女はいったい何者なのか?
――うむ。痺れる展開。あまりに急で一瞬、思考が置いてけぼりになった感覚があ
り、とてもよかった。まあ冷静に考えて想像するに、葛城父娘(次女?)が何か企んだ
結果なのは明白(父葛城は“樹理”の声を電話で聞いているのだから)であり、それに
は樹理の死が背景にあるんだろうと見当付けられる。ただ、佐久間を巻き込むのはどこ
まで計画的だったのか、どうすれば巻き込めるのかが注目ポイントになりそう。あ、計
画的犯行なら、何で女性専用マンションだなんてすぐにばれる嘘を吐いたのかも多少気
になる。佐久間を立ち入らせないためなら、ほんとの女性専用マンションを用意できそ
うな気がしないでもなし。
ではでは。