AWC 成功例から離れられない悪習   永山


        
#3108/3611 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  24/06/04  17:04  ( 28)
成功例から離れられない悪習   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「アンチヒーロー」第八回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 一体どんな証拠が存在しているのかと何やかやと想像していましたが、やはりという
か行き着く先は映像、ネット動画だったとあってちょっぴり拍子抜け。AIだの何だの
によるフェイク画像が作られる世の中になっても、百聞は一見にしかずが非常に強力な
ものであることは動かせないようで。
 まあそれはいいんですが、一度出回ったネット動画を、そんな簡単に全消去できるも
のなのかという疑問が生じます。いくら闇サイト発祥の犯罪動画であっても、一旦流れ
たからには、保存を試みる者がいるのは明らかで、技術的にどれほど頑張っても、コ
ピーを完全に防ぐことは不可能なんじゃないでしょうか。最悪でも、動画を映している
ディスプレイを直に撮影するというアナログ(いや曲がりなりにもデジタルだけど)な
方法がある訳ですし。また、問題の動画を消したい側も、完全に消し去ったとの確証を
得るのは無理のはず。伊達原はマザーデータを犯罪者から提出させて、それを記憶媒体
ごとフォーマットして、踏んづけて高笑いしていましたが、安心できるようなことでは
ないと思うんですがね。
 なので、今回描かれた話を成立させるには――「毎週同じ曜日に決まった公園で盗撮
している動画が定期的にUPされていた」→「あるとき摘発され、動画のUPは止ま
る」→「タイミングから推測して撮影されたもののUPされなかった動画があるに違い
ない」→「その日は殺人のあった日。志水がアリバイを主張している公園で彼の姿がた
またま映っているかもしれない」→「江越の逮捕された配下の一人が盗撮動画に関わっ
ており、刑務所でお蔵入り動画の内容を吹聴していた」→「それにより志水らしき男が
映り込んでいる可能性が強くなる」――ぐらいにする必要があったんじゃないかな。上
のようにすれば、マザーデータの押収・消去により完全に消し去ったと信じてもいい状
況ができあがっていると思う。
 あとストーリーとは無関係ですが、顔芸がひどくなってきた。(^^; 本ドラマが人気
が出たからって、同じ枠でブームを起こした「半沢直樹」シリーズと似た演出を取り入
れなくていいのに。

 ではでは。





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