#3076/3589 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 24/05/06 16:55 ( 26)
ヤシの実割り 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「イップス」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
う〜ん。篠原涼子ってこんなにコメディ下手だっけか。いつまで経ってもよくならな
い。台詞の抑揚とかテンションの上げ下げとかの振れ幅が狭くて、ずっと一本調子でや
っているように見える。
そもそも、キャラクターの設定がおかしいのかもしれない。篠原演じるミステリ作家
は、書けなくなったのを解消するために事件現場で取材を重ねているのに、わざわざ名
探偵ぶって解決しようとするのは、目的がずれてるんじゃないかと。タレント・コメン
テーターとして売れっ子である風に描いているけれども、説得力がなくなってきたし。
口は達者でも、こんな煽り口調ではアンチも多そうだし、臨機応変な受け答えができな
い場面が多いし。
さて今回のエピソードについて。凶器に食べてなくなる物を使うというのは、よくあ
るトリックのパターンであり、実際すぐ察した視聴者が多かったように感じられる。決
め手となるロジックも同様で、推理物で地震発生となるとたいてい犯人側にとって都合
の悪い方に傾く。
犯人が凶器を持って殴るまでに至る心理もいまいちだった。犯行後の独り言から、殺
す気がなかったのは明白で、だったら何でわざわざあんな凶器を手に取って殴りつけた
んだと疑問に感じる。
よかったと言えるのは、「犯人が犯行後、“凶器”を消費せざるを得ない状況」を設
定したこと。あの凶器なら、そのまま落下してきて頭に当たった事故に見せ掛けられな
くもない。けれども、犯人は(被害者の死により)店に残る理由がなくなり、フランス
へパティシエ留学すべく、ケーキを作って一流シェフのテストに合格しなければならな
くなった。ケーキのためには、凶器にした食材が絶対に必要で、現場にそのまま残すこ
とはできない……という、文章にするとやたらと持って回った風になりますが(^^;、な
かなか面白い設定だなと思いました。
ではでは。