AWC パロディの真骨頂   永山


        
#3039/3573 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  24/04/10  16:56  ( 37)
パロディの真骨頂   永山
★内容
 NHK−BSプレミアムで放送の「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」シーズン2第
一話を録画視聴。ネタバレ注意です。

・『鉄人をひろったよ』
 シーズン2の幕開けが、まさかのこれとは。いえ、作中に登場する鉄人が、ほぼほぼ
鉄人28号のデザインそのまんまだから、権利関係をクリアするのが手間で、やるにし
ても後回しになるんじゃないかと勝手に考えていました。(^^; ひょっとしたら、原作
の漫画を描く段階で、藤子F氏側が横山光輝サイドに伝えていたとか、ありそうな気が
してきた。詳しい人・知っている人、教えて。(^^)
 さて、本編。いきなり風間杜夫に二重の意味で違和感。まず、久しぶりにテレビで観
た気がするけれども、老けたせいか多少印象が違っていた。「うん? 風間杜夫? い
や、斉木しげる?」って感じで、斉木しげるっぽくも見えたです。
 そこに加えて、原作漫画の主人公の容貌と、風間杜夫とではだいぶ異なる。じゃあ誰
なら似てるのだと問われたら答に困るのですが。鈴木亮平に老けメイクをさせて、髪を
伸ばしたら似てるかな。
 まあ、似てる似てないで言えば、主人公の奥さんも全然違うのですが。ついでに言う
と、声がちょっと大山のぶ代っぽくて、一瞬、「月曜から夜ふかし」で有名になったド
ラえもん声の素人さんが俳優になったのかと。
 と、見た目にはうん?となりましたが、演技はぴったり。みな、素晴らしかったで
す。
 鉄人の背に乗って飛ぶシーン、結構怖い。漫画版ではさほど感じなかったけれども、
実写版だと危なっかしく映るのね。人が乗る形には設計されていない上に、あれだけス
ピード感を出されると。
 鉄人の操縦機を主人公に托した人物。原作ではもっと台詞があって、CIAだとKG
Bだのモサドだのと口にしているのですが、さすがにそのまま使う訳にはいかなかった
か。
 ラストシーン。秀逸なオチだと感心する一方で、マイク型の操縦器を鉄人に渡すのが
早いんじゃあないの?と思わずにいられない。「これ(操縦機)を思い切り遠くへ投げ
ろ」と命じてから鉄人に操縦機を渡し、鉄人が海に向かって投げると同時に「あれを追
ってどこまでも飛んで行け」と言うと、鉄人はやがて海に没して見えなくなる……ので
すが、投げたあとの命令は届いていないはず。作者のミスでないとすれば、原作漫画に
あった主人公による説得に同意を示した鉄人が、自らの意思で海に没したと捉えるべき
なんでしょうね。ドラマでもそのシーンをもっと――矛盾した言い回しかもしれません
が――分かり易い暗示で描いて欲しかったかな。
 ラストでのナレーションが古谷徹でニヤリ。

 ではでは。





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