#3001/3589　◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  24/03/12  17:23  ( 40)
大事なことだから二度なぞりました的な　　　永山
★内容
　ＷＯＷＯＷのドラマ「坂の上の赤い屋根」第二回を録画視聴。ネタバレ注意です。
　橋本と小椋紗奈に、強制的にインタビューしろと取り付けた市川聖子が語り始める。
市川は大渕秀行と事件の前から知り合っていた。市川は、ホストの大渕に大金（恐らく
会社の金）を使い、ナンバーワンに押し上げてやる。そればかりか、かつてイベント会
社でアルバイトをしたときが充実していてまたあんな仕事をやりたいと語る大渕に、轟
書房の一大イベント「ミス・トドロキ」を任せることにする。その過程でバイトとして
入って来た高校生の青田彩也子を、大渕が特別扱いしているように感じた市川は、それ
となく外すように仕向けるが、大渕は小さなイベントの仕事をばかにするのかと怒り出
した。すでに大渕に魅入られていた市川は、慌てて取りなすが、思い返せばこのとき大
渕と市川の立場は逆転した。
　あるとき大渕を訪ねると、いきなり買い物に行ってくれるよう頼まれる市川。そばで
は青田彩也子が作業をしており、市川を追い払おうとしているの明白。それでも従い、
出て行くふりをした市川は、部屋を覗きに戻り、大渕と彩也子が肉体関係を持っている
場面を目撃。市川に気付いた彩也子は勝ち誇ったように笑みを浮かべるのだった。
　インタビューが終わり、酒に酔った市川をタクシーに乗せて帰す。そのあと橋本は紗
奈に、大渕に会ってみないかと持ち掛ける。紗奈はちょっと怖いと言って躊躇する。
　翌日、橋本は上司の笠原智子に問われ、市川への取材の模様を伝える。笠原は市川が
以前と変わっていないのを再確認し、二度と会いたくない旨を吐き出す。が、それから
程なくして市川が轟書房に現れ、騒ぎを起こす。仕方なく笠原は市川と二人きりで会
い、やり取りをする。そこで市川は、青田彩也子が二年前に出所していると言い出す。
通常、無期懲役刑を下されると最低でも三十年は出て来られないはずなのに、わずか十
六年で出て来たことになる。異例の措置が執られたのにはどうやら裏があり、刑務所で
起きた事故により、彩也子は記憶を完全になくした。つまり犯行に関してもきれいに忘
れており、どうして懲役に服しているのかが理解できない状態になった。そのことで弁
護士が動き、出所できたらしい。さらに市川が言うには、小椋紗奈こそが整形をした青
田佐弥子だと主張する。証拠に、タクシーで送られる間際、ふらついたふりをして紗奈
にもたれ掛かり、その手首にリストカットのあとを見た。その形かつて見た青田佐弥子
の手首にあったものと同じだったという。
　橋本は紗奈を取材のため、犯行現場である青田家邸宅に連れて行く。紗奈が青田彩也
子だとすれば、自らの家であり、自らの犯行の現場でもある屋敷だ。橋本は会議がある
として早々に立ち去り、一人残った紗奈は、何を感じるのか……？
　――てな感じで、第二回粗筋でした。
　初回で仄めかされていた小椋紗奈イコール青田彩也子がいよいよ強まってきました。
これで確定と見ていいのかしらん？　ちょっと不安なのは、紗奈イコール彩也子なら
ば、放送二回分も掛けて提示することじゃないと思える点。作品のテーマの一つとして
位置づけられそうな事柄なんだから、最初っからどん！と出しておいても、全然問題な
いような気がする。それを二回に分けたのは、何か趣向があるのか、単に尺を取りたか
ったのか……。

　ではでは。