AWC 現実味の有無はおいといて   永山


        
#2695/3703 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  23/06/08  17:44  ( 24)
現実味の有無はおいといて   永山
★内容
 フジテレビ系で放送のドラマ「風間公親−教場0−」第九回を録画視聴。ネタバレ注
意です。
 犯人特定の決め手がユニーク。ある意味、バカトリックだし、現代ならではとも言え
る。実は自分も、ドラマに出て来たアレがミステリのトリックに使えないかなと考えた
ことがあります。犯人がアレに気付かないとおかしい状況しか思い付けなかったのでボ
ツにしていましたが、ドラマでは偶然の要素を堂々と絡めてきてた。なるほどね、こう
いう使い方もあるかあ。ちょっと偶然性が強すぎじゃないかと思うのと、いきなり外に
出てもアレがちゃんと機能するのかどうか(ピントとか光量とか)、少々疑問なんです
が。
 列車の屋根で移動するトリック(アイディア)の方は、確かに使い古された感のある
ミステリネタだけど、それを「懐かしい」と表現する風間の感覚に疑問。(^^; 現役の
刑事が「懐かしい」と言えば、それは実体験として捜査の過程で、何度も列車の屋根で
移動するトリック絡みの事件を扱ってきた、ということになりそうだし。
 ライターオイルで被害者の顔や手などを焼いた理由に関しては、ややがっかり。もっ
とこう、犯人にとってそうせざるを得ない切迫した理由が用意されているのかと期待し
ていたもので……。
 今回、教えられる立場になった刑事は先週の時点で、「新人じゃなく、所轄で問題行
動を起こしてばかりだから、鍛え直してもらうために来た」という風に読み取れた。て
ことは事件解決能力そのものは高いのかもしれないと想像していたら、ほんとにそうだ
った。態度は悪いけど、推理力や気付きの能力は今までで一番。さらに言えば、態度が
悪い中にも素直さがにじみ出るシーンがいくつかあって、本質的にはまっとうな刑事(
人)なんだろうなと思わせる。このキャラクター造形は、なかなか魅力的。

 ではでは。





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