#2614/3698 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 23/03/24 20:50 ( 23)
『血。――毒物の生成について――』 永山
★内容
またまた古代中国の検屍、というか科学捜査。
以前に言及したBSイレブンで放送の中国時代劇ドラマ「宮廷恋仕官〜ただいま殿下
と捜査中〜」を観ていると、複顔術が出て来た。人間の頭骨に粘土を貼り付けていき、
生前の容貌を再現しようというあれ。
さすがに複顔までは、実際の古代中国では行われていなかったと思うんですがどうな
んでしょう。物の本をひもといても、複顔らしき行為の記述は見当たりません(今のとこ
ろ)し、仮に行われていたとしても、正確さからは掛け離れていると気がする。
骨に粘土を貼ることは相当大昔でもできただろうけど、復元した顔が当人に似ている
かどうかは、死者の顔の精密な写しと、実験による膨大なデータが必須だと思われま
す。
中国(風)時代ミステリで使えるんじゃないかと思っているネタが一つありまして、そ
の出典は、法医学のエッセイ本。ある一定の条件下で、死んだ人間の体内(血液中)に
毒物が作られるという、これまた信じがたい話。
非常に興味深いんですが、くだんのエピソードが載っているのがその本しかないみた
いで、本当なのかな?と作品に使うのが心配になるです。(^^; 検索しても、そのよう
な研究報告があるとか、書かれた記事があるとかも見付けられない。うーん。最初の本
には、三十三回中十六回生成されたと具体的な数値が示されていたので、試験が行わ
れ、実際に生成されたのは間違いないと思うんですが、何でこんなに広まっていないの
やら。
ではでは。