#2494/3686 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 22/11/22 19:00 ( 24)
一週間あわざれば刮目して観よ 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「エルピス」第五回を録画視聴。ネタバレ注意です。
今回、一番印象に残ったのは、主役の一人、若手ディレクターの岸本を演じる真栄田
郷敦の演じっぷり。本ドラマで岸本のキャラクターはこれまで、「自信だけあって実際
は役に立たない若者」→「だめさを認めて真剣に努力するも空回り」と微妙に変化して
きていたと思いますが、ここに来て大化け。無精髭を生やしたというビジュアルの違い
によるワイルドさだけでなく、声や佇まいも違ってきた感じ。役者って凄いなと、素直
に感心したです。
しかも、ただ単に“確変”を起こしたのではなく、抜けてるとこやだめなとこは以前
の名残があって、失敗するのがいい。キャラクターの描き方、成長のさせ方って、こう
あるべきというお手本の一つじゃないかなと。
物語の方は一気に進んで、逆転無罪への道が開かれたように見える。加えて、鈴木亮
平演じる斉藤の立ち位置に関しても、ヒロインの方が勘付いた様子で、このあとはおめ
おめと術中にはまることはないはず。冤罪の立証に向けてまっしぐら――という雰囲気
が形成されたけれども、このままストレートに行くとは到底考えられない訳で。どんな
妨害があるのか楽しみ。(^^; 意外と、斉藤がやっぱり味方で、副総理を完全に逃げら
れなくする機会を待っていた、なんて可能性もゼロではない?
ミステリ的には、目撃証人の西澤の扱いがちょっと。あの粗暴さなら事件発生当時か
ら証言の信憑性を疑われそうだし、ましてや当初多数出ていた目撃証言の犯人像とはま
ったく異なる証言をしたのだから、怪しむ声が上がってしかるべきだと思うのだが。羽
振りが急によくなっただろうし、DVの噂はいくらでも出て来るはずだから、疑惑の目
を向けるポイントはたくさんある。その辺り、一切表面化しなかったというのはさすが
に無理筋では……。
ではでは。