AWC とあるガリレオの「超電磁砲る」   永山


        
#2396/3588 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  22/09/20  19:28  ( 26)
とあるガリレオの「超電磁砲る」   永山
★内容
 フジテレビ系で放送のドラマスペシャル「探偵ガリレオ 禁断の魔術」を録画視聴。
ネタバレ注意です。
 およそ二時間を保たせるには、やや足りない内容だったかな。序盤から中盤に掛けて
は、湯川がいつもと違う振る舞いを見せて興味を引き、さらに緊張感も出せていたと思
います。半ほどで、事件の構図と将来の事件の“凶器”が明かされ、興味深くも面白
い、となった。さてあとはクライマックスに向けてどう展開するのか、という一点で引
っ張る流れでしたが、ここからが失速気味に感じられました。想像した通りに話が進む
って感じで、本来なら緊迫感あふれるハラハラドキドキものであるはずなのに、今ひと
つ乗れず。唯一、代議士が自ら出頭したことだけは、ちょっぴり意外でした(が、これ
についても再三再四、代議士の心情は、表情や態度などで示唆されていたので、意外さ
の程度は高くない)。秘書役の中村雅俊はいい感じで悪者を演じていたのに、最後に来
て活躍の場がなく、尻すぼみというか尻切れトンボというか、もったいない。代議士が
命を狙われて心配しているのはふりだけで、死んでくれたら後釜に座れるからよしとす
る的な描写があってもよかったんじゃないかと。
 こうして見てくると、長さの問題というよりも、構成に難ありだったと言うべきかし
らん。ガリレオシリーズの序盤、たとえば第一シーズンの最終回にこの展開をやれば、
段違いに緊迫感が高まると思うんですよね。長年続いている人気シリーズの弊害と表現
しては言い過ぎかもしれませんが、現状だと、「ここで湯川がどうかなっちゃう訳ない
よな。新作映画も公開されたばかりだし」と、何があっても丸く収まるんだろうという
視点で観てしまう。本来感動的なシーンであるはずの、古柴青年が犯行を思いとどまる
か否か、葛藤するところも、「長い! はよあきらめろや(^^;」となりかねない。
 その他、気になる点としては、米国に移った湯川が現地でも捜査に駆り出されるパ
ターンのエピソードが作られるのかどうか。新作映画の予告映像を見ると、米国っぽく
ないので違うんでしょうから、それ以外で。

 ではでは。





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