#1917/3569 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 21/09/07 17:17 ( 41)
見直した 永山
★内容
WOWOWのドラマ「密告はうたう」初回無料放送を録画視聴。一応、ネタバレ注意
でお願いします。
原作は伊兼源太郎による同名小説、未読です。
粗筋を書くところですが、現代パートと過去パートを幾度も行き来する構成で、しか
も過去パートの事件もまだ解決を描かれていないこともあり、そのまま記すのは間違い
なくしんどい(汗)。なので、とりあえずざっくりとした感じで書いてみます。
――二年前、警視庁捜査一課の佐良は、とあるメーカーの社長殺しの合同捜査に当た
るも、情報漏洩の疑惑が持ち上がり、捜査員の間の空気は悪くなっていた。手掛かりが
得られぬまま半年ほど過ぎた頃、直の後輩である斎藤が有力情報を引っ張ってきた。副
社長が中国企業の役員と通じており、不正輸出に手を染めようとしているという。斎藤
の婚約者でもある皆口刑事の提案で、この情報は会議には上げず、自分達三人だけで独
自に調べを進めようということになった。その後、副社長と中国人役員が密会するとの
続報が入り、その現場たる工場跡近くに車を停め、張る三人。そこへ銃が轟き、一気に
緊迫。斎藤が車を飛び出し、工場へ入っていく。銃声が散発的に続く中、佐良は遅れて
追い掛け、工場に入るが、対象者の二人に加え、斎藤も撃たれて死んでいた。応援要請
してから来た皆口は、「私のせいだ……」と呟き、絶句してしまう。
そして現代。佐良は監察係、皆口は交通課にそれぞれ異動。斎藤の殉職の件で佐良は
同僚らから裏切り者扱いされ、意気消沈していた。そんなある日、密告文書が届く。そ
こには、皆口が免許のデータを不正に持ち出しているとあった。上司の能馬の命令で、
須賀係長とともにかつての同僚を監察することになる。程なくして、皆口がもぐりの廃
品回収業者で裏の情報屋でもある佐々木という男と接触していることが判明する。
――こんなところで。
皆口と佐々木はある狭い飲み屋で会っているため、佐良達は皆口らの様子を直には目
視できていません。で、店内での描写として、皆口は佐々木に対し、五年前に起きた未
解決の目白駅ホーム上殺人事件の情報を求めているらしいシーンがあり、次回に続く。
この五年前の事件は、かつて皆口も佐良も捜査に関わっていて、解決を見ぬまま所轄
暑を離れることになり、心残りだったことが途中で語られています。
さて、色んな要素が出て来て、これらがどうつながってくるのか。想像を膨らませる
には材料が乏しいですが、とりあえず皆口は五年前の事件解決のために、交換材料とし
て免許データを渡している感じですかね。あと、タイトルに込められた意味も重要みた
い(作中で示唆された)。
主役の佐良を演じるはTOKIOの松岡。これまで、「必殺仕事人」特番での役しか
意識して観たことがなく、バラエティ番組での言動とも相まって、明るくて親分肌だが
お調子者キャラというイメージでした。それが本ドラマでは一変。こんな演技もできる
のかと感心しました。ドラマの中での二年前の佐良と現代の佐良とが、きっちり演じ分
けられている。声のトーン、表情、醸し出す雰囲気等々、まるで別人です。仲間を殉職
で失い、さらに同僚から敵視されることが一年半続くと、こうもなるよなあと納得。
佐々木を演じるアキラ100%は、演技に定評のある芸人の一人なので、今回は台詞
がなかったものの、今後に期待。
ではでは。