#1377/3622 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 20/05/11 20:13 ( 26)
大胆な変更 永山
★内容
NHK−BSプレミアムで放送の松本清張ドラマ「黒い画集〜証言〜」を録画視聴。
ネタバレ注意です。
殺人容疑を掛けられた男の申し立てたアリバイの証人として証言を求められるも、不
倫の秘密を守るために嘘を突き通す男性医師――清張ドラマとして非常にオーソドック
スな展開に感じます。だから作り手が不安になったということではないんでしょうけれ
ども、原作にない大きな変更点が一つあるとかで、不倫を男同士という設定にしてた。
そのように変更したからと言ってラストが変わるとも思えないのですが、原作とは違う
結末になっているとの紹介記事も見ましたので、余裕があれば原作小説をチェックしよ
うかな。
家族を守る目的で、妻は夫を自殺に見せ掛けて殺害しますけど、これで本当に家族―
―子供らを守れるのか。自殺に見せ掛けて殺した夫は、それまでに色々と目立っていた
から、死の真相を徹底的に調べられるだろうし、マスコミや世間だって黙ってはいない
気がする。そうなると子供らがさらされるのはほぼ明白。となると、自殺に見せ掛けて
の殺害よりは、事故死に偽装した方が効果的だったんじゃないかと。
ストーリー運びは省略をうまく使っていて、テンポがよかった。作中人物が言及して
いたように、主人公が死んだ直後に真犯人が余罪を白状するというのは不自然で、ご都
合主義を感じざるを得ませんが。
タナトスとか>HBJさん
ニュアンスは何となく分かります。
ただ、そう単純に二分化できるものかというとそうでもない気がします。有機的なテ
イストがブレンドされたトリックなんてのはありそうだし、無機的なところのある人間
というのも小説の登場人物として描く分には、あってもおかしくないような。
ではでは。