AWC 人じゃ人じゃ   永山


        
#1329/3620 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  20/04/02  21:16  ( 26)
人じゃ人じゃ   永山
★内容
本格ミステリー作家の傾向>
 本格ミステリー作家にある程度共通する傾向・特質が本当にあるかどうか分かりませ
んが、仮にあるとしても、警察に対する感覚がどうこうっていうのはない気がします。
本格ミステリーと一言で言っても、トリックを売りにするタイプと、ロジックで勝負す
るタイプに二大別できると思うので。
 本格ミステリー=トリック重視の推理小説だと仮定したとしても、トリックを弄する
作中の犯人と、本格ミステリー作家とをひとくくりにして論じようとする時点で、どう
しても無理が生じるんじゃないかと。
 たとえば、作中の犯人の立場で、奇抜なトリックで驚かしてやりたいと思うのは、
「警察に自慢したいから」ではなく、「警察のすごさを認めているからこそ、出し抜く
ために凝ったトリックを使った」とも言えそう。
 本格ミステリー作家の立場で言えば、もっとシンプルに、「読者を出し抜くために奇
抜なトリックを弄する」となるかと。

 ただ、本格ミステリー作家の多くはサイコパシーの傾向がある、というのは成り立た
ないとしても、逆方向は言えるかもしれません。
 つまりサイコパシーの傾向がある人が、警察を驚かせたい一心で、本格ミステリーに
あるような奇抜なトリックを思い付きがちだ、というのは理屈の上では成り立つかも。

条件反射トリック>
 “条件反射”と“トリック”で何気なく検索してみたら、吉行淳之介の小説『砂の上
の植物群』がヒット。未読ですが、あらすじに目を通すと、人間そのものをトリックに
使おうという発想が含まれているみたいで、興味深く感じたです。

 ではでは。






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