#1093/3586 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 19/09/06 20:55 ( 25)
光る箇所に印を付けるつもりが光らなかった 永山
★内容
テレビ朝日系で放送のドラマ「サイン―法医学者 柚木貴志の事件―」第八話を視聴。
ネタバレ注意です。
今期、継続視聴している地上波ドラマの内、他の作品はたとえ出来が悪くても「お
っ」と思わせる展開なりポイントなりが多少あったけれども、本作はどうやらなしで終
わりそうな気がしてきた。せいぜい、法医学の知識がちょっぴり増えたくらい。
感情移入できないどころか魅力の欠片もない犯人、汚れ役をやるには声がでかくて感
情を抑えられない秘書、ブレブレの正義感を持つ主人公、そのライバルでコウモリのよ
うな院長、上を目指す割には捜査に不向きな格好をする女性刑事、全然優秀じゃない新
人類刑事……他に何かあったかな。あ、今回、法医学研究院の研究員達が院長に異を唱
える場面は、研究員達のキャラが出ていてよかった。
もちろん、魅力的なキャラクターがいなくても、物語が面白ければいいという考え方
もある(どちらかといえば私はこの考え方だなぁ)のですが、物語の整合性が何か怪し
くて、乗れないまま、文句を言うために観てる感じになってしまった。
今回で言うと、ラストで証拠品の青い繊維を持ち出したヒロインに、院長が声を掛け
て、妹の手術の面倒を全てみるという条件と引き換えに、繊維を受け取ろうとするくだ
り。何で院長自ら出て来たの? 端から、真っ昼間に往来で取引を持ち掛ける気でいた
ことになるけど、そんな危ない橋を渡る必然性がない。院長の言うことなら何でも聞き
そうな研究員がいるのだから、そいつに活かせて「刑事さん達から預かるように言われ
て来ました」とでもやった方が、スムーズに奪取できる可能性あるだろうに。
そして特に隠していたようには見えない青い熊のぬいぐるみ。何なんだろ、この変な
演出。さらに、ぬいぐるみには被害者のDNAが残っているだろうから、繊維片とは無
関係に犯行の立証は可能だという見方もできる。そうしたら繊維争奪戦が茶番になって
しまうから、何か別の決め手が用意されていると信じたい。
ではでは。