#963/3576 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 19/05/16 22:13 ( 27)
当時はぬいぐるみと書いていた 永山
★内容
テレビ朝日系で放送のドラマ「緊急取調室」シーズン3第六話を視聴。ネタバレ注意
です。
もったいない。多分、大傑作になるところを、良作ぐらいで止まっちゃった気がす
る。それでも充分に魅力のある作品になっていました。
特に動機と、保育士の置かれた現状や、小学校以上の教師と違って、卒業(卒園)後
はほぼ顧みられることのない存在といった描き方は、とてもいい着眼点で、はっとさせ
られる箇所もあったです。
その分、気になるところがあると、より大きな傷に見えてしまう。
“犯人”の行動は極端で、他にもっといい選択があったろうにと思えるんですけど、
犯罪者は常に最善の方法を選ばねばならない、なんてルールはないし、守りようもない
ので、まあ許容範囲かな。
看過できないのは、その“犯人”がうさぎの着ぐるみを着て、保育園児を連れ出した
際のルート。“犯人”の動機は幼い子を絶対に傷付けたくないというものであり、なら
ば着ぐるみを着て視界も足元も悪い状態で、小さな子を腕に抱き、屋外の階段を降りる
というのはどうしても解せない。一歩間違えたら躓いて、子供を放り出して怪我を負わ
せていた恐れがある。
あと、脚本は、検死の精度を甘く見積もってる気がする。“犯人”がやった通りに遺
体に手を加えたとしたら、その不自然さは簡単に露見するのではないかと思うのです
が。
関係ないけど、昔、私も自作で犯人が着ぐるみを着て現場を出入りする話を書いたこ
とがあります。その当時は着ぐるみという言葉が思い浮かばなくて、ぬいぐるみと記述
していました。間違いではないんでしょうが、ごっご遊びなどに使う人形のようなぬい
ぐるみと同じ表現になるので、多少違和感があるかなあ。
ではでは。