AWC かけるが楽だ   永山


        
#866/3022 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  19/03/16  20:33  ( 31)
かけるが楽だ   永山
★内容
 賭けをネタにしたパズルで他に面白そうなのと言えば、アラブの大富豪が息子二人を
呼び付けて、死んだあとの財産を賭けたレースをさせるやつが古典的で有名かと。
 兄弟はそれぞれ自身が飼っているラクダの中から一頭を選び、灼熱の砂漠で距離五十
キロメートルのレースをする。ただし、より遅くゴールしたラクダの飼い主を勝ち=遺
産総取りとする。
 こんなルールでまともにレースしたら命に関わるけど、兄弟とも財産が欲しいから、
のろのろと進む。それを見掛けた通りすがりの賢者が事情を聞いて、兄弟達に助言を与
える。賢者の助言を受け入れるや、兄と弟は一転してラクダに鞭を入れ、我先にとゴー
ルを目指した。さて、賢者の助言とは?――てな感じ。

 で、ラクダの出て来るパズルと言えば、十七頭のラクダを三人兄弟で遺言通りに分割
するにはどうすればいいかってのが古典的で有名かと。(^^;
 遺言には、長男は二分の一、二男は三分の一、三男は九分の一のラクダを受け取るよ
うに指示されていたけど、十七頭をどうやって分けるんだって話。これまた通りすがり
の賢者というか旅人が登場して、解決するのが妙に符合していて面白い。
 私は小学生のとき、このパズルを初めて知りましたが、正解には至らず。ラクダが子
を産むんで割り切れるようになるのを待てばいい、とか思いましたが、そもそも遺言通
りには絶対に分割できない(二分の一と三分の一と九分の一を足しても1にならない、
余りをどうするかの指定がない)ので、外れですね。それを言い出したら、正解とされ
る答だって、遺言通りではないですけど。

 両問とも有名でしょうから答を知っている向きは多いでしょうし、ちょっと検索すれ
ば正解は見付かると思いますが、一応、以下に書いておきます。

 一つ目の答(の一例)は、兄弟でラクダを交換してレースを続ける。勝利条件が、遅く
ゴールした者ではなく、遅くゴールしたラクダの持ち主であることに注意。
 二つ目の答(の一例)は、十七頭のラクダに旅人の乗っていたラクダを加え、十八頭
にする。その十八頭に対して長男、次男、三男がそれぞれ指定された割合の頭数を受け
取る。余った一頭を返してもらった旅人は、いずこともなく去って行く。(^^)

 ではでは。





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